ぼくたちはきっとすごい大人になる (光文社文庫 あ 45-3)
ぼくたちはきっとすごい大人になる (光文社文庫 あ 45-3) / 感想・レビュー
coco夏ko10角
6つのお話収録の短編集。いい作品ばかり。有吉玉青さん、大人主人公より子供主人公の作品の方が好きだな。特によかったのは『悪い友だち』と『シュルッセル』大人になる、ということ…
2016/05/11
かつやん
子供の心情を描いた複雑な思いを描いていて中々面白い。 「イン・ザ・ペイスメント」気付かない想いねー。 「悪い友達」こんな奴ら、いたいた笑 「一心同体」少女の憧れは同性にもあるんだなー。 「シッルセッル」先生に対する憧れ。 「ママンの恋人」不倫のなりの果て、犠牲は子供。 「ぼくたちはきっとすごい大人になる」なるほど、この短編が面白い。 この子達は、日本では変わった大人になるうけど有望かもね。
2018/10/25
katsubek
短篇集。どの作も、一つ一つ考えこませる。特に、最後にある表題作がいい。そう、大人は子どもを見くびってはならない。子どものころを思い出してみたい感覚がある。なかなかいいではないか!
2015/12/08
うめ
この本が読めて良かった。どのお話も瑞々しさに溢れていて、出てくる子がみんな愛おしくなる。10歳って、幼いようで、だけれども、限られた小さな世界の中できちんと色々考えてる。出来ることは少なくても、自分の気持ちを持て余しても、斜に構える事すら真剣で。大人になるという事は、汚れていく事。それもある意味真実だけれども、汚れてしまった魂でさえ、いつかはきっと愛おしくなるのだろう。人は良くも悪くも変わりゆく。あの頃みたいな真剣さや、新鮮な驚きは喪われてしまったかもしれないけれど、それでも変わりゆける自分を誇りに思う。
2015/08/11
ジャンズ
10歳前後の子どもとも呼べない少しおませな小学生が6編の短編集の中に描かれている。自分が子どもの頃って何を考えていたのだろうか?大人が思うほど単純でなかったことを再認識させられた。「悪い友だち」から。悪いことをする方が勇気が要る、そして優等生は見せ方がうまいだけ。納得です。「シュルッセル」から。男の子が声が裏返ってしまったけれど最後まで歌い切った。先生は「最後に頼れるのは自分しかない」と教える。素敵な先生
2024/03/11
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