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レストア: オルゴール修復師・雪永鋼の事件簿 (光文社文庫 お 47-1)

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作家
太田忠司
出版社
光文社
発売日
2013-10-08
ISBN
9784334766382
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レストア: オルゴール修復師・雪永鋼の事件簿 (光文社文庫 お 47-1) / 感想・レビュー

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はつばあば

昔、レストアガレージにハマった。その時のレストア感覚で手を出した。まぁこの前読んだ「月読み」「落下する花」と同じ作家さんだからモヤってする本だとわかっていそうなものなのに(^^;。ストレスが高じると鬱になる。傷付けられた心・傷付けた人は傷つけたなんて思いやしない。繊細な心もオルゴールも同じもの。ほんの小さな櫛歯が欠けただけで音は変わる。「人殺し」の言葉に怯えながらオルゴールの修復をしながら人の心も癒していくレストア鋼。名前は体を表すと言うが・・子供を救った人が死を迎える事件をたまに目にするが辛いですね

2021/11/21

カナン

再読。読みやすくも時折胸を刺すような痛みが滲み出るのは、主人公が鬱病を抱え人との接触を拒みながらも、同時に美しい音を奏でられなくなったオルゴールを彼自身が患者と向き合う医師のように一心に修復し続ける姿が描かれているからだろう。専門用語が遠慮なく飛び交うのも、如何にオルゴールが繊細な技術の結晶であるか、そして人の心もまた非常に複雑で、小さな櫛歯ひとつ欠けても正しい音色にはなれない儚い存在なのだという現実を感じさせる。ヒロインの睦月の性格が定まらないのが惜しいが、「鋼」という名も含めて主人公は魅力的だと思う。

2021/09/20

むつぞー

壊れたオルゴールとともに、人の関係であったり、抱えた謎を修復してくれます。続編から先に読んだのは本当にもったいないことをしました。

2015/08/28

ヒロイン睦月の性格が嫌だ。兄が鋼と同じ病を抱えているのに、押し付けがましくて、鋼の精神状態など無視するかのようにずけずけと土足で踏み込むように接触して来るのが無神経に感じて、兄の事も鋼の事も何にもわかってないんじゃ無いのって本当に嫌だった。でもまぁそうしないと物語がエンディングを迎えられなかったのだろうから、仕方なかったのかもしれないけど、なんだかなぁでした。

2022/11/20

ミーホ

オルゴール修復師《レストア》という馴染みのない職種の探偵にあまり食指がわかず、借りっ放しで年越ししてしまったので慌てて読んだ。主人公のレストア、雪永鋼は過去の様々な軋轢から心を閉ざしメンタルクリニックに通いながら時の止まってしまったオルゴールを修復…うーん、暗い。。。と思いつつ読み出したらあら不思議。結構じっくり読んでしまった。やっぱり太田先生の文章って染み込むなぁ。オルゴールの修復や、心の病を通して人の心と心が繋がっていく様がこちらの心までホカホカしてくる感じ。人柄がにじみ出ちゃってます。続きも読むぞ!

2015/01/03

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