小説あります (光文社文庫 か 53-2)
小説あります (光文社文庫 か 53-2) / 感想・レビュー
やも
青年はある日、ふと入った古本屋で大好きで尊敬する作家・徳丸敬生のサイン入りの遺稿集に出会って思う。「なぜ遺稿集にサインが?」徳丸は自殺疑惑があるが、その身体はいまだ発見されてなく、青年は存命説を推す。作家と本との不思議な出会いに導かれ、青年は「人はなぜ小説を読むのか」の謎に迫る。幾度も出した答えの全てに、私も読書家として(それや!せやせや!)と膝叩きまくり。お互いを想うからこそ起きたお家騒動も可愛くて、徳丸敬生という作家さんが実在したみたいに感じた。これからを楽しみにしてるよ!と言いたくなるラストが👌
2023/03/29
てつ
感想の書きにくいほんわかした小説。人はなぜ小説を読むのか、なんて答えさ出ないですよねぇ。
2017/09/18
三代目けんこと
登場人物の会話や行動に違和感が多く、少し読みにくいなぁ。期待していただけに残念…。
2019/11/03
ユメ
閉館が決まったN市立文学館の職員・郁太は、存続をかけて二つの難題に挑む。ひとつは、展示の中心である作家が遺した「遺稿集のサイン本」というありえない本の謎解き。そしてもうひとつは「人はなぜ小説を読むのか」という議論。前者もビブリオミステリとして十二分に面白いが、食い入るように推移を見守ったのは後者だ。郁太が最終的に至った結論には膝を打った。小説を読むことには現実からの逃避という側面もある。しかし、その先で得るものは決して厭世観ではない。小説は孤独への片道切符ではなく、希望を抱いて現実に戻る往復切符なのだ。
2018/11/23
金城 雅大(きんじょう まさひろ)
読書会紹介用に久々の再読。 「人はなぜ小説を読むのか」友人の意見も聞けて満足。
2018/11/18
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