丑寅の鬼: ゴミソの鐵次 調伏覚書 (光文社文庫 ひ 11-4 光文社時代小説文庫 ゴミソの鐵次調伏覚書)
丑寅の鬼: ゴミソの鐵次 調伏覚書 (光文社文庫 ひ 11-4 光文社時代小説文庫 ゴミソの鐵次調伏覚書) / 感想・レビュー
眠る山猫屋
『帝都物語』加藤保憲ばりの暗躍を続ける傀儡使いの惣助。江戸を結界で包囲し瓦解させる計画の根幹には、公家の復権が。一方、鐵次たちは搾取される北の民草の為の謀叛を目論んでいたのだった。今巻は惣助の呪禁道との闘いがメイン。個人的には鐵次や百夜たちの調伏譚をもっと読んでいたかったかな。鐵次たちの師匠と鶴屋南北のオールドコンビも良い味をだしていたが、吉原の花魁・七瀧たちや化け猫・萩の君の活躍も。遊女故の“良い女”っぷり、ちょっと切ない。鐵次のこれまでの行いが報われる展開には熱くなった。次は百夜の物語に進もう。
2020/10/10
はつばあば
江戸は家康によって魔を封じてあるはずなのに亡魂達との戦い。南北さんが登場している時点でスケールが大きくなるかも・・とは思っていたが、私としては、鐵次がぼそぼそと長羽織に端切れを縫い付け、成仏を願う姿を見ていたいし、百夜の癖のある・屈託のなさに面白味を感じていたのだが、ここまでのものだったのか。最後に出てくる「陰徳を積む」・・なんて言葉を知らない時代になってきているからこそ、陰陽師、イタコを主人公にするなら、もっと陰徳の大切さを教え・伝えていく内容にして欲しかった
2016/01/24
デジ姫
惣助と鐵次達の壮絶な戦いに息をのむ。孫太郎が助の片棒担ぐのも心地よい。七瀧、振袖新造になったおなみ、めなみの活躍もうれしかった。3作品で終わってしまったが青木宗高、藤原達也か嵐の長瀬を主演でドラマを見たい。七瀧は広瀬アリスもいいな~
2018/01/19
うみろー
鐵次と惣助の戦い。鐵次と百代の秘密がはっきりする。大先達はあまり好きではない。まだまだ読みたいシリーズ。
2017/04/02
外道皇帝
ゴミソの鐵次シリーズ3冊目は長編でした。前作で関西に逃げた惣助が江戸に戻って来る。そして鐵次と百夜の師匠・高星も登場して、江戸を霊的に混乱させようとする惣助と対決。鐵次と百夜の真の目的も明らかにされ物語は一気に広がるが、解決したこの後はまだ続くのか。こんな大風呂敷な物語じゃなくて今までのチマチマとした憑き物落としの短編のままが良かったかも。
2014/06/09
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