煙とサクランボ (光文社文庫 ま 12-6)
煙とサクランボ (光文社文庫 ま 12-6) / 感想・レビュー
セウテス
名探偵はバーに居る、カウンターに落ち着く紳士は実は幽霊なのです。という事で、本作も作者得意の幽霊探偵なのですが、謎解きはほんわかした日常の謎というのではない。 興味深いのは、幽霊が普通に見えているという事。しかし、その人物が死亡している事を認識してしまうと、見えなってしまう等々の定義が在る事だ。勿論この世に心残りが在るため、幽霊として留まっているのだから、それが解決してしまうと消えてしまうのだ。バーだからではないが、酒の如く甘く少し苦い切ない余韻を残す。ミステリというより、ヒューマンファンタジーに感じる。
2022/04/03
takaC
面白いのだけど、話がかなりまわりくどいと思いませんか?
2016/05/30
はつばあば
素敵なオジサマのくゆらす紫煙に惹かれ、地下のバーを覗いてみました。あまり美味しそうなバーじゃないですが、年配者向けの身体によさそうなバーとでも申しましょうか^_^;。未練の残る魂は、幽霊になって存在するなんて嬉しいですね。私達には見えないけれど、どこかで見守ってくれてはるのですから。そのうち私もどこかで出没したいなぁ。探偵物でなく残念だったが未練とはこんなものなのかと。ちょっと塩加減が・・・。そうか塩蒔かれるの嫌いやわね
2015/06/09
らむり
幽霊探偵ミステリーです。あ、ホラーじゃないですよ。後半から面白くなりました。ラストのクライマックスでスッキリ。謎を解く、と言うより、謎を説くお話。
2014/05/29
したっぱ店員
事件の真相に加え、探偵役である幽霊の「あるある」(?)というか、ここが便利でここが不便・・みたいなところも興味深かった。主な舞台となるバーのたたずまいにも似た、やわらかい余韻を残す雰囲気のいい1冊。この方の本はなんだか上品で好き。
2014/04/29
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