地の骨(下): 松本清張プレミアム・ミステリー (光文社文庫 ま 1-39 光文社文庫プレミアム 松本清張プレミアム・ミ)
地の骨(下): 松本清張プレミアム・ミステリー (光文社文庫 ま 1-39 光文社文庫プレミアム 松本清張プレミアム・ミ)
- 作家
- 出版社
- 光文社
- 発売日
- 2014-06-12
- ISBN
- 9784334767594
地の骨(下): 松本清張プレミアム・ミステリー (光文社文庫 ま 1-39 光文社文庫プレミアム 松本清張プレミアム・ミ) / 感想・レビュー
キムチ
下巻に入り、弁護士まで「因縁」で絡んでくるといくら何でも「清張センセ、出来過ぎ!」という気持ちに。まぁ、ラストは醜悪そのもの、因果応報、天網恢恢・・あらゆる言葉が合いそうな結末。表題の意が掴めぬまま、筆者が学歴に立ち向かってきた経緯などを思い起こし、最高学府(銀行や弁護士など高学歴者も含め)揶揄の意をこめてのペン遊びもあるかもと感じた。最近とみに減った「巨躯のトップ」有田が登場するたびに「可愛らしい口元」と表している・・何やら気持ち悪くなったけど、おバカにしているのかな。
2015/10/05
keiトモニ
“地位と金と女を追求するする教授”えっ、何てこと!大学教授が学問を追求しないで地位と金と女を追求するんですか!三つも欲するの。それじゃ一つも手に入りませんよ。親バカ支店長「息子が朝から晩まで樽沢さんの所に入り浸りなって…私も支店長であるだけに他の行員の手前…」まずこんな役員支店長はいないな…それこそファンタジーの世界、夢も希望もない異次元界です。ヨリを戻そうと企むアホ息子の場面…稲木准教授よ、だったらなぜ父の東陽銀行東京支店長を呼ばないのか?強請、タカリに盗みだぜ!銀行はそんなスキャンダルに敏感なんです。
2014/11/03
こういち
人間を蝕むものの元凶を見事に描いた大作。学問の最高学府である大学を舞台に、今も変わらぬ人間という種族の浅ましさを際立たせる。人生の目的とは何か。一つにそれは快楽の追求であると言えるが、その求め方を取り違えることで、培ってきた実績とこれから先の人生をも変えてしまう魔物。私利私欲を慎まねばならぬことは勿論のこと、一時のココロの隙に生じる迷いを如何に律するか。これを常日頃から意識していることの難しさと大切さを改めて痛感した。
2014/08/09
ランラン
後半は主役が入れ替わった。裏金問題はいつの時代もなくならないしもし表ざたになってもそれは氷山の一角であろう。
2021/10/07
moleskine_note
象牙の塔の中で、繰り広げられる物語は多岐にわたって、読者の立場によって楽しみ方が変わるかなと感じた。ラストとその後を想像してみると気の毒なばかりである。
2014/07/16
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