表象詩人: 松本清張プレミアム・ミステリー (光文社文庫 ま 1-40 光文社文庫プレミアム 松本清張プレミアム・ミ)
表象詩人: 松本清張プレミアム・ミステリー (光文社文庫 ま 1-40 光文社文庫プレミアム 松本清張プレミアム・ミ)
- 作家
- 出版社
- 光文社
- 発売日
- 2014-07-10
- ISBN
- 9784334767747
表象詩人: 松本清張プレミアム・ミステリー (光文社文庫 ま 1-40 光文社文庫プレミアム 松本清張プレミアム・ミ) / 感想・レビュー
モリータ
◆「山の骨」は『週刊朝日』連載「黒の図説」第11話、表題作「表象詩人」は同第12話に1972年に掲載、73年光文社カッパノベルス、78年文春文庫、2014年光文社文庫刊。◆表題作は小倉を舞台とし、清張自身の要素もある文学青年とその仲間の劇。大西巨人がアンケートで好きな作品として挙げていたので(『歴史の総合者として』356頁)。が、ストーリーテリングの面白さと問題解決のスッキリ感では「山の骨」が勝るように思う。
2022/08/31
竹園和明
光文社文庫のプレミアム・シリーズ『松本清張』のラスト作。松本清張1970年代前半の頃の作品で、晩年ということもあり、全盛期の怒濤のようなうねりを持った筆力の作品と比べると小粒感は否めません。平坦な印象の推理小説。ただ、読者を飽きさせない展開はさすが。昭和初期の頃を舞台とした作品なだけに現代とは隔世の感はありますが、当時の日本が抱えていた濃密な生活感のようなものは随所に感じられます。松本清張の作品の価値は、まさにそこにあるものと思います。
2015/03/12
とめきち
『山の骨』この作品の主役は、守山政治だな。作品のなかでは、政治が客観的に描かれるだけで、実際、政治が、「エリート一家のハジカレ者」としてどういう気持ちだったかは定かではない。想像するに、政治は、幼少期からかなり辛い立場に置かれていたのではないかと思う。何かとエリート一家のプレッシャーがあり、それが政治をグレさせ、このような事件を起こさせてしまったのではないか。政治の立場からみた形でこの作品を再構成して、映画化したら、『砂の器』のような心に訴える映画になるのではあるまいか。
ササヤン
表題作の感想。松本清張の若い頃を投影させたプロットがよかった。詩の芸術談義などは、似たような体験を清張がしたような気がする。東京の婦人への憧憬も。この小説は松本清張だけしか書けない作品だ
2021/04/30
bondo
ナイス不要。清張にしてはすっきりしない終わり方。 時間のある方はどうぞ(☆)
2024/04/18
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