神君狩り: 夏目影二郎始末旅(十五) (光文社文庫 さ 18-58 光文社時代小説文庫 夏目影二郎始末旅 決定)
神君狩り: 夏目影二郎始末旅(十五) (光文社文庫 さ 18-58 光文社時代小説文庫 夏目影二郎始末旅 決定)
- 作家
- 出版社
- 光文社
- 発売日
- 2014-10-09
- ISBN
- 9784334768102
神君狩り: 夏目影二郎始末旅(十五) (光文社文庫 さ 18-58 光文社時代小説文庫 夏目影二郎始末旅 決定) / 感想・レビュー
KAZOO
夏目影二郎シリーズの最終巻です。14巻まで書き上げて最後はしばらくしてから書かれたようです。水野や鳥居もいなくなってしまいますが、やはり国定忠治への思い入れが結構あるようで、この巻ではその最後の有様が十分書き込まれている感じです。主人公はあまり活躍する場がなく、最後は普通の市井人に戻るようです。
2018/09/10
とし
夏目影二郎始末旅「神君狩り」15 最終巻。二人の子の父親となり普通の生活をしていた影二郎に、忠治が中気で倒れたという報せに再び旅に出るが、往年の威光が無い忠治、最後はあっけなく捕縛され処刑され、影次郎の狩りの旅も終わり、以後徳川の世が終焉を迎える。 「密命」シリーズ同様、心地余韻を残し納得できる最終巻でした。 「奨金狩り」から5年、「八州狩り」2003年(光文社)から十年、夏目影二郎と国定忠治、蝮の幸助の関わりは・・・今一度再読しなくてはと思う。
2014/10/29
ぶんぶん
八州狩りから14年、その間、七年の間があり最早、終わりではなろうかと思っていた。 終わりを迎えるにあたり「忠治の最期」をもってくるのは良い、しかし、過去の道中を振り返る旅に終始した。 説明に対する説明と、何回も使いまわしが多すぎる。 影二郎の旅の目的が判らない、活躍場面が極端に少ない、長いシリーズを完結させるには苦労もあると思う。 ともあれ、長い旅を振り返る一巻でした。 影二郎も往年の影二郎では無いと言う事か・・・影二郎と旅した14年が懐かしく甦りました。 先ずは佐伯氏の奮闘に感謝したいと思います。
2014/11/28
トールパパ
夏目影二郎の最後の始末旅。遂に忠治が捕縛され、磔刑に処せられる。忠治の処刑の場面は凄惨だが、清冽で胸を打つ。最後に全てが大円団ではなく、蝮の幸助が忠治の守りながら幻影を追いながら、上州を彷徨っているであろう予感は、ラストに余韻を残す。密命シリーズの最後と比較しても良いラストだった。
2014/10/24
icchiy
八州狩りから始まったこの夏目影二郎始末旅シリーズ、感想にはアップしませんでしたが完結編の本書「神君狩り」まで読了しました。全部で文庫本15冊。今年は江戸時代もの沢山読みました。そのなかでもこの影二郎始末旅シリーズは大好きなシリーズ。歴史上の人物もふんだんに登場します。国定忠治の逮捕と磔の刑をもってこのシリーズは終わります。忠治くどきのシーンは感涙もの。作者佐伯先生は現代の息苦しい日々のなかで読者がいっときでもそれを忘れるような作品を書きたいと常々言われていたそうですが、まったくその通り。感謝します。
2017/12/03
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