和解せず (光文社文庫 ふ 9-11)
和解せず (光文社文庫 ふ 9-11) / 感想・レビュー
asa.com
大臣まで勤めた大物政治家の父を持つ、音楽プロモーター伊木。父が死に、伊木が招いてコンサートを企画していた音楽家が麻薬で逮捕され多額の借金を負う。別れた妻に育てられ異様な育ち方をしてしまった息子に事務所の仕事を手伝わせていたが、息子との感情のすれ違い。遺産相続のトラブル。 政治家の弟の不正疑惑もあり、父を亡くして急に伊木の周辺は慌ただしく。 哀愁漂う(?)中高年男性の雰囲気もなかなかいいです。 でも、その年でそんなにモテるのもすごすぎかも(笑) 「和解せず」そんな人生でも何かを残したいと思う人間でした。
2015/08/20
尾塚
好きな作家のひとりなんですが、独特な味わいがありますよね。大物政治家の父とプロモーターの長男との確執。父親の死から新たな問題が。ハードボイルド、ミステリー、恋愛小説、いづれのカテゴリーにも入るような感じですかねぇ。ついつい釣られて最後まで。主人公の長男は既に還暦なんですよ。還暦であんなに女性にもてたら人生楽しいだろうなぁと勝手な想いも。ただちょっと話が長いかなぁ?山あり谷ありで面白かったですよ。
2015/07/16
matsu
自分の生き方、ってヤツを持ちたい。と思う。しかし、自分の生き方を通すってのは、これはこれでまた中々に厄介だ。それでも、できるものならば、自分の生き方を通したい、と思う。いい歳をしてそんなことを考えているものだから、いやはや、色々と厄介だ。そんな厄介な日々が、実はまぁ、嫌いでもない。だから、これでいいんだと思っている。好きな生き方をしようじゃないか。他ならぬ、自分の人生。そんなことを考えてしまった俺だ。
2015/04/15
oct2
最近の藤田宣永はまた目が離せない。年月を積み重ねた重厚さがある。ハードボイルドで、ミステリーで、恋愛小説で、家族が描かれている。良い小説です❗️
2015/06/18
うな坊
簡単に寝る男と女。簡単に死ぬ登場人物。 この作家はもういいです。
2014/11/09
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