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翳ある墓標 (光文社文庫 あ 2-62)

翳ある墓標 (光文社文庫 あ 2-62)

翳ある墓標 (光文社文庫 あ 2-62)

作家
鮎川哲也
出版社
光文社
発売日
2015-02-10
ISBN
9784334768768
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翳ある墓標 (光文社文庫 あ 2-62) / 感想・レビュー

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Kircheis

★★★★☆ 友人の自殺を殺人ではないかと疑った記者の女性が死体で見つかる。その犯人を社を上げて捜査する同僚たちだったが、さっさと警察に情報提供していればもっと早く解決したと思う。 主役の杉田は応援したくなるキャラだったので楽しく読めた。死亡時期をごまかすトリックはすぐに見抜けたので、「気付けよ〜」とヤキモキしたけど(笑) しかし、ラストは虚無的であまり好きじゃない。犯人が救いようのない悪人だったのにスカッとしない解決だったからかも。

2023/08/08

KAZOO

鮎川さんの長編なのですが初読みです。長編は主人公が常連ではないので抜けていたのでしょう。内容的にはエンターテイメントというよりも社会的推理小説を意識しているのかもしれません。これよりも特別収録されている短編のほうが鮎川さんらしくて楽しめました。

2017/02/13

ジャムうどん@アカウント移動してごはんになります

「白い墓標には翳りがあった」その一行が重くのしかかりました。「メトロ取材グループ」の杉田と同僚高森映子が取材をしたホステスが死体となって発見される。しかし、自殺とされた事件を追いかけていた高森は殺害されてしまう…。地道に論理を展開させながら、真相に迫っていくというパターンに目新しさは感じませんが、その徹底性に惹かれてしまいます。勝気なあとがきにもニヤニヤ^^そして、同時収録の「達也が嗤う」。前評判を凌駕する面白さと、衝撃と。最後の仕掛け、作者様のしたり顔が見えました(笑)もっと鮎川氏を開拓しないとなぁ。

2016/04/18

ピッポ

【再読】杉田兼助は、殺害された同僚の高森映子が生前、自分に対して抱いていた愛情に気付けなかった悔恨の情に衝き動かされ、殺人犯を追いかける。地道な聞き込みと推理で論理を積み重ね、一歩一歩真相に近づいていく展開は鮎川先生の真骨頂、正に推理小説の醍醐味が味わえる。また、事件を追う杉田の切ない心情とラストの風景描写に胸を打たれました。特別収録されている「達也が嗤う」は、短編にもかかわらず多様な仕掛けが盛り込まれて、思わず「やられた!」となる名作です。

2017/02/26

山田太郎

昔は良かったと言うのはいけないとは思いますが、やっぱりスッと読めるというか、イライラしなくて読めるというか。古臭いと言えば当たり前でしょうが、いいなと。おまけは短編のオールタイムベストあるなら1位じゃないかというあれです。犯人は当然覚えてましたが、トリックは全然覚えてませんでした。黒の白鳥読みたくなったなと。

2020/04/01

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