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狛犬ジョンの軌跡 (光文社文庫 か 58-1)

狛犬ジョンの軌跡 (光文社文庫 か 58-1)

狛犬ジョンの軌跡 (光文社文庫 か 58-1)

作家
垣根涼介
出版社
光文社
発売日
2015-07-09
ISBN
9784334769314
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狛犬ジョンの軌跡 (光文社文庫 か 58-1) / 感想・レビュー

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小梅

初読み作家さんです。狛犬が生身の身体になれたら…傷付いた大きな黒犬を保護したフリーの設計士である太刀川要。この終わり方だったら続編ができそうなので是非お願いしたいです。 これさSFか?ファンタジーか?ま、どちらにしても私は好きです。11月1日ワンワンワンの日に読了できた事が嬉しいです。

2015/11/01

タイ子

太刀川要が深夜のドライブの途中で大ケガをした黒い犬に出会い動物病院で治療をするも普通の犬と何かが違う、何故かわからぬまま家に連れ帰り治療と世話をする事に。ジョンと名付けられた黒犬との共同生活が始まる。物語は要の日常生活とジョンの目から視える不可思議なる人間の営みが並行して描かれ、読む方は狛犬だと分かっているので面白い。偶然要が目にした週刊誌の記事であの夜に起こった事件を知る。狛犬だったジョンが人間界に出現した理由は?真相解明の終盤は一気読み。SFとは言え神の領域に人間が立ち入ることの無礼さを改めて感じる。

2021/02/24

Rin

犬は犬でも、狛犬。狛犬に意識が宿り自己を持つ。神社の狛犬が訪れる人々を観察していたら、人の言葉を理解していたら?そして犬としての姿をもって自由を得たら。そんなジョンが人と出会って、ペットとして太刀川さんと暮らす光景はとても楽しかった。ジョンから見た人間の姿、人から見たジョンの不思議な存在感。そして自分とは何なのか?という答えのでない問題。そんなメッセージがありつつも、不思議なジョンと太刀川さんに少しずつ絆が生まれていく、その過程がとても微笑ましかった。最後にジョンが選んだ道の先に何があるのか気になります。

2017/11/05

七色一味

読破。タイトルからしてネタバレしてるので、結構分厚いのでどう興味を繋ぐのかが気になった、ある種倒叙的な作品。帰るのかと思ったら帰らなかったな。まぁ、神さまのお使いである以上、思うところもあるんだろうから、帰れないか。どこに向かうのかな、ジョン。

2016/03/02

はつばあば

神様の社の番をする宮獅子と狛犬。その宮獅子が狼藉者に壊された時何百年と座する苔の生えた狛犬に命が授けられた。SF的で、面白い。人とは勝手なもので、困りごとがあると神頼みやその時の権力者による神仏棄釈。それを見続けてきた狛犬の目を通して要との共同生活が営まれる。犬好きの人にはたまらない読み物だろう。この作品も狛犬のようになかなか日の目を当ててもらえず眠っていたようだが・・その後のジョンを読みたい

2015/09/08

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