東京すみっこごはん (光文社文庫 な 41-1)
東京すみっこごはん (光文社文庫 な 41-1) / 感想・レビュー
しんごろ
とある一軒屋でいろんな人たちが集って手作り料理をみんなで食べるという話!ちょっと話しが飛ぶというか強引なところもあるが、キャラもいいし、温かくほっこりするし、そして最後はウルウルしてしまいました(T_T)やっぱり涙腺が弱ってる(笑)この作家さん、注目したいです(^^)続編でてくれないかな(^^;)続編できる要素もあるねぇ(^^)BGMには鈴木祥子の『あたらしい愛の詩』で(^_^)v
2016/01/31
ミカママ
話題の作品、やっと読めた。そもそも美味しいごはんが出てくる作品が大好きな上に、喪失感を抱えた主人公たちが再生していくさまがいい。全編がゆるやかな連作になっており、ラストの大団円に連なっていくという。人生がちょっとだけままならないあなた、美味しい料理で元気づけられたいあなたにぴったりの一作。シリーズ化されているようで、またまた探さねば。
2022/08/16
さてさて
『お味噌汁』を作る楓が”食”の場面を人の暮らしに比喩する表現の登場など気の利いた表現の数々に心囚われるこの作品。そこには『すみっこごはん』という場に集った面々が調理した料理を食す光景が”食”の魅力たっぷりに描かれていました。十ヶ条のルールの提示が見晴らしの良い読書に上手く導くこの作品。さまざまな人物が主人公となることによって、誰もが何かしら思い悩む人生を送っていることを絶妙に浮き彫りにしていくこの作品。極めて読後感の良い物語の中に、人と人とが繋がっていく連作短編の魅力を上手く生かした素晴らしい作品でした。
2023/02/18
Atsushi
とある商店街にある「すみっこごはん」。性別も年齢もそして国籍さえも異なる人たちが集まる不思議な場所。くじ引きで料理当番を決め、晩ごはんを一緒に食べるというちょっとありえない設定だが、グイグイ物語に吸い込まれた。どの登場人物にも共感を持てた。特に年齢も近く、同じ年ごろの娘を持つ丸山さんに自分を重ねてしまった。夕子さんへ「幸せになって下さい」。ラスト近くになって「すみっこごはん」誕生の秘話が明かされる。柿本さんは、やはり偉かった。楓を思う由佳子さんの思いに涙。すべてのお料理に「ごちそうさまでした」。
2017/05/07
seacalf
不意打ちだった。とても素敵なお話。美味しいものを目の前にしたら、ぐうの音も出なくなるに決まっている。少し変わったシチュエーションの人情味溢れる短編集で、割と軽めの話が続くのかなあと思いきや、とんでもない。3話目のタイ人留学生の話が非常に秀逸。これだけでも読んで損なし。と思いきや、ここから少しずつ登場人物達の関係が明らかになってきて、さらにさらに、胃袋ならぬ、心をぐっと掴んでくれる。すみっこごはんの始まりが物語られ、最後は涙がとまらない。これは続きが読みたくてたまらない!
2017/05/16
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