海のイカロス (光文社文庫 た 42-1)
海のイカロス (光文社文庫 た 42-1) / 感想・レビュー
タイ子
瀬戸内海の渦潮を自然エネルギーとする潮流発電を研究する准教授正岡。まさしく今彼が行おうとしている復讐殺人の計画は7年前の想い人の自殺の原因が判明したことに起因。ストーリーの展開とともに発電機能がいろいろ説明されるが難しい用語も出てくるので??なところも。殺される程悪いヤツでも家族がいて、いたいけな少女から父親の死の真相をと依頼されたヤメ検の女性弁護士。彼女によって殺人のほころびが出始めたかと思いきや、その殺人計画は誰も思いつかない完全なるものだった。自分の役職より復讐心に燃えた男、本当に正しかったのか?
2019/08/28
ナミのママ
住んだことがある土地、好きな土地が出てくるとついつい読んでしまいます。この作品、単行本の時にあまり評判がよくなかったようなので手にしなかったのですが、文庫になって完全に表紙買いしました。しまなみ海道の来島海峡大橋と小さな島が舞台です。潮流発電の開発と、それに絡む過去の事件、復讐。……発電機械イカロスの図解があれば、もっとわかりやすかったのにと残念です。また実在の「住んでいる人しか車で降りられない馬島」やその近くの無人島も、地図がないとわかりにくいと思います。内容より、その部分で損をしている気がします。
2015/12/05
takaC
大門小説の中では好きではない寄りのこの話。文庫版は装丁もイマイチかな。
2015/12/13
紫陽花
潮流発電第一人者が主人公の推理小説。風力発電は発電所を見に行ったことがあり少しは馴染みがありますが、潮流発電というのは知らなかったので勉強となりました。感想については、多くの読友さんのものと同じです。ひと昔にやっていた刑事コロンボタッチの内容というのも同感です。
2021/10/16
きょちょ
刑事コロンボのように、最初から犯人が分かっている筋立て。 こういった作品は、犯人に感情移入できるか、トリックに感心できるかによって、私は満足度が異なる。 その意味では、東野圭吾の「容疑者Xの献身」は素晴らしかったが、本作はそれほどでもなかった。 犯人に感情移入もあまりできないし、トリックも二重三重に工夫はしているが驚くほどではなかった。 ★
2018/05/27
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