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奇譚を売る店 (光文社文庫 あ 36-6)

奇譚を売る店 (光文社文庫 あ 36-6)

奇譚を売る店 (光文社文庫 あ 36-6)

作家
芦辺拓
出版社
光文社
発売日
2015-12-08
ISBN
9784334772109
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奇譚を売る店 (光文社文庫 あ 36-6) / 感想・レビュー

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しんごろ

「また買ってしまった」の冒頭でツカミはOK。一軒の古本屋から始まる綺譚集。なんとも奇妙、奇天烈、不可思議といった奇妙に加え、レトロ感、古めかしさも感じる。そして、買った後に寄る喫茶店。その喫茶店は行ってみたい。ラストへのつながりは見事。ただ、この作品は読み手を選ぶかも。入りこめない話もあった。好き嫌いのでる作品かもしれない。とりあえず思ったことは、自分なら「また買ってしまった。積読本がまた増えた。」となるんだろうなあと読みながら思った。

2020/08/27

KAZOO

この作者についてはどこかでアンソロジーで読んだのかもしれませんが、このような作品集は初めてです。古書に関する6編の連作短編集で、私にはかなりフィーリングが合う感じがしました。古本屋や本が好きな人にはたまらない本ではないでしょうか。最後の作品もおちが効いている感じです。中島敦の作品(?)を思い出しました。

2016/04/23

へくとぱすかる

最も感心したのは、『こちらX探偵局/怪人幽鬼博士の巻』。もしも映像・ドラマにするなら、どうしたらいいのか考えこんでしまった。しかしそこを何とか、ラジオドラマ化の方法を思いついてしまった私です(笑)。どちらかと言えばホラー作品。しかし作者が芦辺さんですから、これこそはミステリ的だという要素でいっぱい。古本とミステリとの相性はやはり抜群だった。

2019/04/02

青蓮

また買ってしまったーー古書店で購入した本によって不思議な体験をする「私」。「帝都脳病院入院案内」「這い寄る影」「こちらX探偵曲/怪人幽鬼博士の巻」「青髯城殺人事件 映画化関係綴」「時の劇場・前後篇」「奇譚を売る店」からなる短編連作6編。全体的に「世にも奇妙な物語」のようなテイスト。題材や雰囲気は好みなのですが軽妙なノリ(言い換えると読みやすさ)が「幻想怪奇」を損なってるように感じました。もう少し凝った文章だったら、印象は違ってたのかなと惜しい気がします。これは私の好みの問題かもしれませんが。着想は面白い。

2016/07/19

sin

この感想を綴っているということは、無事にこの本の呪縛から逃れられたということだろうか…などとあとがきや解説に習って書き初めてみましたが、最後の一篇に読者を云いようもなく縛りつける灰汁の強さという感じはなく、なんというか作者のバランス感覚の様なものが働いているからでしょうか?理性的なものが作品を支配していて、わりと好みで面白い短編集でしたが、逃れられないまでの神秘性は感じられませんでした。

2016/01/20

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