海賊女王 上 (光文社文庫 み 16-3)
海賊女王 上 (光文社文庫 み 16-3) / 感想・レビュー
のり
イングランドの手がアイルランドに伸びる。氏族(クラン)同士の争いも多く混迷する。「アラン」は17歳で海賊のオマリー氏族に戦士として加わり、首領の娘「グローニャ」の従者として戦や略奪に明け暮れる。アイルランドを取り巻く状況が二転三転。敵味方が入れ替わり、海・陸問わず斬り合いが…過酷な状況がグローニャ一団を押し上げて行く。海賊女王の道が開けつつある。下巻へ。
2019/06/06
mii22.
今までに読んだことのない皆川さんのエンターテインメント小説で面白い!時は16世紀アイルランド。猛々しく男たちを先導し時には妖艶に微笑む女海賊グローニャ。17歳の時わずか10歳の海賊の首領の娘グローニャに賭けで負け従者となったアランの視点心情を通して描かれるグローニャの闘いと航海。当時のイングランドとアイルランドの歴史的背景も含めて壮大なスケールのドラマにどんどん引き込まれ、熱く血が騒ぎ読む手に自然と力が入る。敵対するイングランドのエリザベス女王とグローニャは同い年。二人の女王の今後に目が離せない!
2018/02/25
佐島楓
まず登場人物一覧にひるむ。これだけの大人数が暴れまわる世界。闘いに次ぐ闘い。圧倒されつつ下巻へ。
2016/04/16
Rin
ずっと温めていた本。エリザベス女王は知っていても、女海賊グラニュエル・オマリーの事を知らなかった私。そもそもこの時代に生きる海賊たちのことも知らなかった。オマリーを、一族を守るために戦うグローニャ。そして彼女たち海賊に出会い、今までの大きく生き方を左右されたアラン。序盤は少しペースが上がらなかったけれど、アランの語りになってからぐいぐいと引っ張られた。幼いながらも海賊として、自由奔放に溢れんばかりの笑顔が印象的なグローニャ。年を重ね、責任や他者の生活を背負い戦う彼女がどう変化していくのか目が離せません。
2018/11/14
goro@80.7
イングランドが勢力を伸ばす16世紀末のアイルランド。互いに領地争いをしてる族長たち。傭兵に応募した牧童アランは海賊のじゃじゃ馬娘グローニャの従卒として戦火の中で大人になって行く。皆川博子女史80歳を過ぎてもこの筆力は圧倒的だ。このあとグローニャとアランはどうなってゆくんだろうと怒涛の展開で下巻へ!
2016/11/20
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