迫りくる自分 (光文社文庫 に 22-1)
迫りくる自分 (光文社文庫 に 22-1) / 感想・レビュー
いつでも母さん
似鳥鶏さん、面白く一気に読まされた。文庫版あとがきの長々なと(失礼)溢れる鳥愛も楽しかった(笑)本作の『そして、かすかでもいい。未來には希望が必要なのだ。』どんなに不安で不幸な日だって、明日はきっといい日だと。そんな事思える自分でありたいな。あの一文!ストーリーとは違ったところで、ちょっと考えてしまった。現実には自分と同じ顔の人がいたら・・イヤだなぁ。出会いたくない。
2019/02/11
itoko♪
ある日、自分と瓜二つの男と出会い、その男に罪を被せられる主人公。あの男は一体誰で、何のためにこんなことを…。冴えないごく普通の主人公の、ハラハラドキドキの逃走劇が始まる。すぐに捕まりそうと思いきや、人って必死になると意外な力を発揮するものだなぁ、なんて感心しつつも、何とも危うい綱渡りのような逃走劇だった。ラストの仕掛けは予想がついたものの、どんでん返しには驚かされた。もう一捻りあったら最高だったかなぁ、と欲張ってみたりして。
2018/04/16
hnzwd
偶然出会った自分と顔がそっくりの男。男と会った後から、身の回りに不穏な雰囲気が漂い、、ある日、暴行未遂事件の犯人に仕立て上げられた!!逃亡に継ぐ逃亡シーンは、、映画『逃亡者』とかを彷彿とさせますが、最後の一捻りはミステリ作者、似鳥さんらしかったかな。後書きは相変わらずの職人っぷりで素敵です。
2016/03/19
hydrangea
著者の作品には珍しく感じたのですが、コミカルな部分も無く、スピード感のある逃亡劇です。多少設定に無理を感じない訳ではありませんが、途中でだれることも無くテンポの良い一冊です。
2020/05/05
あゆみ
★★★☆☆ 著者の他の作品とはいつもと違う作風を感じる。自分と瓜二つの男に顔が同じことを利用されて仕組まれた冤罪。身に覚えのない犯罪の容疑を押しつけられる理不尽さに不快感と焦燥感、犯人の動機が復讐という因果応報なオチに理司にも嫌悪感を抱きながら読了。あとがきはいつも通りで安心。
2016/05/25
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