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安楽探偵 (光文社文庫 こ 37-4)

安楽探偵 (光文社文庫 こ 37-4)

安楽探偵 (光文社文庫 こ 37-4)

作家
小林泰三
出版社
光文社
発売日
2016-02-09
ISBN
9784334772383
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安楽探偵 (光文社文庫 こ 37-4) / 感想・レビュー

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だんじろー

どうしてこんな奇抜な話が次から次へと出てくるのでしょうか。このぶっ飛んだ発想が病みつきになる所以でしょう。90%が会話文というスピーディーさも、とぼけていて粋な味わい。深読みすればいくらでもできちゃう面白さ。油断させておいて、最後に明かされる安楽探偵の“素顔”がまた嬉しくなるほど不敵で憎らしい。

2017/10/14

yukaring

街いちばんの名探偵の元に持ち込まれるのはどれも風変わりで一筋縄ではいかない事件ばかり。奇妙なストーカーに恐怖するアイドルや「私は人を消せる」と豪語する女性、何者かに太る薬を盛られていると訴える女性やレストランで行方不明になった女児。事務所から一歩も出ないものぐさ探偵の推理は今日も冴え渡り、快刀乱麻に奇妙な謎を切り崩していく。どれをとっても後味のよくないブラックさがなんだか不思議にクセになる連作短編集。読み進めるうちにジワジワと感じる違和感が積み重なり、意外すぎる結末に繋がる巧妙な仕掛けは小林さんの真骨頂。

2023/06/26

さっちゃん

事務所にやってきたクセのある依頼人の話を聞いて、探偵が事件を解決する安楽椅子探偵モノの連作短編集。 依頼人もクセがあるけれど、この探偵もなかなかクセのある人物で、こねくり回した会話の応酬にニヤリとさせられる。 最終話ですべての事件を振り返ると・・・スッキリ読了!   必ず順番にお読みください(^-^)/

2019/08/20

ひさか

Web光文社文庫2015年8月号〜12月号に連載された4篇に書下ろし2篇を加えて、2016年2月に刊行。文庫オリジナルの連作短編6話。小林さんのミステリーですから、何かあるとは思っていましたが、楽しい論理の世界を堪能しました。最終話のモリアーティときたら、ハラハラドキドキまでしてしまいました。事件に意味が無いところが特徴だと思いますが、愉快犯的なモリアーティというのが、真相なのかも。

2016/03/30

ちーたん

★★★☆☆タイトル通り、依頼人の話を事務所で聞くだけで事件を解決してしまう安楽探偵の6つの話。依頼人がとにかく思い込みの激しい不思議ちゃんばかりw一貫してほぼ会話形式のみで展開されるため、読みやすく、事の顛末を自分も安楽探偵として予想しながら読む感じ!最終話となる話は趣が一転し、それまでの事件が振り返られる。本書の読者への真の仕掛けはここにあったのかなと感じた!(ほとんど気付いてなかったw)独特の小林ワールド感、堪能出来ました!

2018/12/13

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