ヴルスト!ヴルスト!ヴルスト! (光文社文庫 は 33-2)
ヴルスト!ヴルスト!ヴルスト! (光文社文庫 は 33-2) / 感想・レビュー
相田うえお
★★★☆☆ ソーセージというと当方は魚肉ソーセージ、ウインナーというと例の赤いタコさんウインナーのイメージがありますが皆さんはどうです?フカヒレを思い 春雨とかキャビアを思い とんぶり食べるのとはちょっと違うよ。ここで豆知識!●日本では羊の腸に詰めたのはウインナー、豚の腸ならフランクフルト、牛の腸はボロニアソーセージって知ってた?●燻製は海賊が湿気ったマキで肉を焼いたら不完全燃焼で燻されたのが始まりらしいけど燻煙臭い肉を初めて食べる勇気って凄くない?まあ、納豆とかキノコを最初に食べた人の方が凄いか。。
2016/12/11
mocha
これ1冊で、すっかりヴルスト(ソーセージ)についてひとくさり語れそうな気になる。1年間受験勉強に邁進するはずだった青年が、胡散臭い髭オヤジに巻き込まれて、ヴルスト研究にずぶずぶはまっていく。主人公の優柔不断さにイラッとしつつも、ヴルストの魅力は抗い難く、今、猛烈に美味しいヴルストが食べたい!ドイツでヴルスト三昧してみたい!青年も髭オヤジも、ヴルスト修行と共に成長していく爽快なお話。
2017/09/28
ツン
原宏一さんらしい。。ソーセージを作る話でこんなにおもしろい話にするなんて。
2017/01/07
mr.lupin
原宏一さんの著書11冊目を読了。相変わらず原さんの作品は、食に関わる人間ドラマと言うか成長物語を描くのがメッチャ上手いな。何をやっても中途半端な勇人が一念発起して大学受験の為に勉学に励もうとした矢先に、髭太郎と出会いヴルスト作りに捲き込まれてゆく。少し出来すぎ感はあるものの、原さんらしい作品で楽しめた。しかしソーセージと言ってもメッチャ奥が深いなー。ソーセージが食べたくなる一冊。⭐⭐⭐⭐⭐
2023/01/21
Walhalla
ヴルスト(ドイツのソーセージ)作りにチャレンジするお話でした。これは真面目でアツくて面白い作品ですね。『食べ物ってもんには時代と社会がそっくりそのまま反映されている』という言葉が出てきますが、まさに、歴史と科学と文化を感じることが出来ました。原宏一さんのこのタイプの作品が大好きです。さて、物語を通じて初めて知りましたが、ドイツでは生の豚肉を食べる習慣があるのだそうですね。ちょっと勇気がいりますが、何だか美味しそうですね。機会があれば試してみたいです。
2020/09/17
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