山岳迷宮: 山のミステリー傑作選 (光文社文庫 や 22-5)
山岳迷宮: 山のミステリー傑作選 (光文社文庫 や 22-5) / 感想・レビュー
ぽろん
山岳ミステリーのアンソロジー。閉ざされた大自然の中で繰り広げられるドラマは、それだけで心が唆られる。中でも樋口氏のモーレン小屋は有り得そうな気持ちにさせられて印象的だった。
2019/01/24
シガー&シュガー
山の日制定を機に編まれたという8編のアンソロジー。山の厳しい状況を設定に使い、いずれもスリリングな秀作ばかり…と言いたいけれど仁木作品のみ毛色が違いすぎ、なぜこれが入っているのか疑問(息抜きなのかも…)。推理モノとしてはやはり森村作品が定石通りで読みやすく、森村の山男観も辛辣で(自戒?)作品への効き目が強い。そして以前から読みたかった加藤薫は時代を感じるものの印象的な作品。解説は山岳小説の紹介に多くを割いているので「山岳マンガ・小説・映画の系譜」と併せて読むとほぼ山岳作品は網羅できるのでは。
2017/03/24
yamakujira
山岳ミステリ8編のアンソロジーを、尾瀬に携えて読了。樋口明雄「モーレン小屋」と森村誠一「虚偽の雪渓」は既読だった。あとは、梓林太郎「避難命令」、七河迦南「冷たいホットライン」、角田喜久雄「死体昇天」、仁木悦子「虹の立つ村」、加藤薫「雪渓は笑った」、長井彬「悪女の谷」を収録。どれも山の匂いが漂ってくるようで、後味の悪い話も楽しく読めた。怪奇的な「モーレン小屋」よりも、「雪渓は笑った」とか「悪女の谷」の方が怖くて夏向きかも、ってホラー小説じゃなくてミステリだけど。解説も読みごたえがあったな。 (★★★☆☆)
2016/08/15
まみ〜
山を舞台にした8作収録のアンソロジー。戦前から平成まで、幅広い作家さんが揃いました。結構怖い作品もありましたが、全体としては読後感は良かったかな。 梓林太郎先生と、仁木悦子先生の作品が特に良かった♪そして森村誠一先生はさすがですね。 巻末の解説も良かったです♪
2017/06/24
きゅー
昔の作品から比較的新しい作品までの山岳ミステリーアンソロジー。山は詳しい人とそうでない人とすごい分かれそうだから、犯罪にはホント向きそうだ。
2018/07/20
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