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恋情の果て (光文社文庫 き 23-1 光文社時代小説文庫)

恋情の果て (光文社文庫 き 23-1 光文社時代小説文庫)

恋情の果て (光文社文庫 き 23-1 光文社時代小説文庫)

作家
北原亞以子
出版社
光文社
発売日
2016-11-09
ISBN
9784334773892
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恋情の果て (光文社文庫 き 23-1 光文社時代小説文庫) / 感想・レビュー

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じいじ

5年前に単行本で読んで、今度は文庫版で読み返してみました。12編どれも余韻が残る、味わい深い短篇集。願わくば長編でじっくり読んでみたい話もあります。やるせない恋路でも、哀感が詰まった表題作の【恋情の果て】が、私は一番好きです。江戸でひと旗揚げて見返してやる…と意気に燃えて江戸にたどり着いた若い二人。その二人には、想像を超える辛苦の数々が待ち受けています…。明日に向けて、必死に生きようとする女たちの物語、これメチャメチャ好きです。三度目は、寝床において寝付けない夜に、一話ずつ読んでいこうと思っています。

2021/08/13

ぶんぶん

【古本屋】北原亜以子の単行本未収録作品を収録した本。 流石に女の哀感を描いて圧巻の鋭さの作品群と思う。 女ならではの心の移りを淡々と描く、その筆致は思わず切なくなってしまう。 亡くなってから編まれた短編集だが「澪通り木戸番小屋」に描かれた人心が、ここにも表れている。 しっとりと女の想いを書ける作家が少なくなって来たと思います。 決して派手では無いが、しっとりと情念を感じる作品と思う。 もう、亡くなって10年にもなるのですね、改めて、ご冥福を! 

2023/11/28

Kira

五年ぶりの再読。初読みのときとはまた違った興味深さを感じた。揺れ動く女の情感が各話で丁寧に描かれ、心にしみてくる。武家の女が敵討ちを図る「三年目の菊」がとてもよかった。今回特に気に入ったのは「師走の風」で、収録されている『昨日の恋』を読みたくなった。

2022/08/27

さいちゃんの母

何故だか、サクサクとは読めませんでした。内容がハッピーエンドじゃないからかも。北原亞以子の新作が読めなくなると思うと残念。江戸の女の強さが滲み出てます。

2017/04/17

Kira

5/5 慶次郎シリーズ以外に北原氏の作品をあまり知らない身にとって、本書は貴重な短篇集だった。解説によれば時系列に編集されていて、北原氏は昔からしっとりと味わい深い文章を書いておられたのだと思った。時がたてば、若い頃には見えなかったことが見えてくる。怒りも悲しみも時が流してくれる一方で、やるせない思いは消えないこともある。そんなことを感じながら、この珠玉の短篇集を読み終えた。

2017/03/24

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