相も変わらず きりきり舞い (光文社文庫 も 16-3 光文社時代小説文庫)
相も変わらず きりきり舞い (光文社文庫 も 16-3 光文社時代小説文庫) / 感想・レビュー
keiトモニ
“蓼食う虫も…”がいい。葛飾北斎の娘お栄さんも女だねぇ。女形の外村呑十郎がお栄にぞっこん。頼もしい女子がお好きでお栄を可愛いと。それには美人で十返舎一九の娘舞も吃驚ぽん。それを聞いたお栄は絵筆が震えて絵にならないなんて、それこそ可愛いじゃないか。十返舎一九の現妻のえつは4人目の女房で、その他にも関わった女が山ほどいたっていうから十九はてぃしたもん。今のご時世じゃ慰謝料に追いまくられるだろうに。舞は図らずも情に絆されて、きりきり舞いさせられた上に居候今井尚武と夫婦となるのをOK。徹底的に拒否してほしかった。
2022/03/17
ドナルド@灯れ松明の火
きりきり舞いの続編。相も変らぬ舞とお栄のドタバタが面白い。舞の祝言の行方が気になる。さらに続編が出たので読みたい。舞の祝言はどうなるのだろう。お薦め
2019/06/25
ぶんぶん
「きりきり舞い」の続編、相変わらず舞は奇人変人の後始末で忙しい。 大した事件も無く日常の騒動に巻き込まれる舞の行動を描く。 楽しいのだが、もうちょっと大き目な事件が起こると嬉しい。 一九の隠し子が現れたり、お栄の役者との恋模様など波乱は有るのだが、すんなり収まってしまう、これがもやもやの元なんだよな。 最後の騒動で阿久利屋との一件も尚武のケガでお終い、スッキリしないな~、なんとかやり返してめでたしメデタシになって欲しかったな。 解説では続きを希望しているが、これでお終いで良いと思う。 余韻の残る幕引きです
2018/04/08
ぐりぐら
十返舎一九の娘舞が主人公の時代小説第二段。 登場人物が十返舎一九に北斎、栄など浮世絵ファンには眉唾ものの共演だけれど、個性的な人たちが集まるとただの奇人変人集団。江戸庶民たちの当時の生活ぶりがユーモアに描かれて、ドタバタ人情劇も思わず笑ってしまいます。 いろんな時代小説を手がける諸田さんですが、ふっと肩の力の抜けて気軽に読めるシリーズです。
2021/06/11
はにこ
今回も十返舎一九の娘、舞がきりきり舞い。お栄や一九や、尚武の面倒を見させられる舞。お人好しで読みながら同情してしまう。でも奇人達も、彼らなりに舞のことを大切に思ってくれているのが伝わってきてほっこりした。
2020/01/05
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