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絶叫 (光文社文庫 は 36-2)

絶叫 (光文社文庫 は 36-2)

絶叫 (光文社文庫 は 36-2)

作家
葉真中顕
出版社
光文社
発売日
2017-03-09
ISBN
9784334774509
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絶叫 (光文社文庫 は 36-2) / 感想・レビュー

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starbro

葉真中顕は、新作中心に読んでいる作家です。今回文庫化された未読の本作を図書館の新刊コーナーで見つけて読みました。負の連鎖女の幸せの呪いの物語、600P強一気読みしました。著者の代表作だけあり、全編に『絶叫』が感じられました!

2017/05/13

三代目 びあだいまおう

やはり恐るべし葉真中顕。ロストケアではまり、600頁の本作も一気怒涛。死後半年程、マンションで見つかった女性は見るも無惨な状態!別に見つかった遺体はNPO法人の代表者で、通報した謎の女性が現場から消えた!この、全く繋がらない2つの遺体を捜査していくとどこか不穏な匂いがって話。核の人物は陽子、ページを括る度不幸へと堕ちてゆく姿はリアルで悲惨。私は2つの視点で読む。つまり『誰』の絶叫なのか?そして陽子をあなたと呼ぶ人物は『誰』か?細かな全ての伏線が絡み出し、やがてくる結末の畏怖はあなたの度肝をブチ抜く‼️🙇

2019/03/27

yoshida

生きることは選択を積み重ねることだ。その時に最良と思う選択をし結果の責任をとる。私は主人公の陽子と同年代だ。生きていると過去の選択を悔やみ、追った責任と結果に途方に暮れることがある。しかし、陽子の人生はあまりに劇的だ。社会に出る迄が比較的平凡か。父の失踪と愛されなかった経験、そして選択をする際の無知や安易さで転落する。目を覆いたくなるほど。その苦界から脱する為に陽子のとる行動も、陽子の苦界から得たものだ。母の前で絶叫する陽子。それは生きる陽子の溢れだす絶叫。深い業による陽子の新たな生に気づき私は戦慄した。

2017/08/27

🅼🆈½ ユニス™

面白かった。読み終えるまで一度たりとも笑みが浮かばない小説だった。しかし、しっかりと貪り読ませる。平凡な一人の女性がちょっとした不運が重なる事で堕ちる過程はリアル過ぎて鳥肌レベル。想像させ、ノンフィクションの如く錯覚させる。‘あなたは…’ の二人称で始まり、‘あなたは…’の二人称で終わる、今年一番衝撃的なヒューマンミステリードラマになるのではないか…思われる圧巻の“イヤミス”の一冊だった❗️

2018/07/11

おしゃべりメガネ

【レビュアー大賞】およそ600頁のボリュームは決して伊達ではなく、重量感が圧巻の作品でした。バブル経済の末期を描きながら、一人の女性「鈴木陽子」の生き様を、これほどまで儚く悲しげに書きあげられた作風に驚愕です。保険のセールスレディから風俗へ、ふとしたことから人生をドロップアウトした数人の男達と出会い、後戻りできない人生をひたすら突き進んでいく主人公の姿には、どこか応援したくなるキモチに知らぬ間になっています。タイトルの【絶叫】という意味が果たしてどう捉えるかは読み手によって、それぞれ違うのでしょうね。

2017/08/20

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