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屋上のテロリスト (光文社文庫)

屋上のテロリスト (光文社文庫)

屋上のテロリスト (光文社文庫)

作家
知念実希人
出版社
光文社
発売日
2017-04-11
ISBN
9784334774653
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屋上のテロリスト (光文社文庫) / 感想・レビュー

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三代目 びあだいまおう

映像のような作品です。我々が知る終戦の日にポツダム宣言を受諾せずに東西に分裂した日本の話。社会主義の東日本国と資本主義の西日本国との国境には互いに越境できないような高い壁が聳え立つ。死に憧れ、周到な準備の末に屋上から飛び降り自殺を遂げんとする高校生彰人の視界に入ったのはセーラー服が可愛い不登校同級生の沙希。沙希に殺されるという理想の死に方に目覚めた彰人は沙希を手伝うことに!だが沙希が企図するのはこの国を転覆させるテロ❗想定犠牲者数千万人?壮大なテーマに挑んだけど読み口は知念先生らしく超ライトでした‼️🙇

2019/08/12

さばかん

とても面白かった。    いい物語を書くじゃあないか。    終いにゃ目が潤んでしまったよ。   やっぱりいいね。こういうのは。平成デモクラシーだね。  うまいね。うまくやったねぇ。   なかなか私好みのお話だった。

2017/05/03

ぷう蔵

いやいや…何処ぞの国が、やれ核実験だ!大陸間弾道ミサイルの試射だ!と大騒ぎしているこの時期にこの本を読んだって言うのも、ただの偶然ではあるが、ちょっとリアル感が増したのも事実である。本の内容は現実離れはしている(本なのだからそれで全然いいのですよ)が、現実の社会でもそれこそ魔法使いの小娘とかが出て来て現実離れした方法でないと過去のしがらみ、大人のしがらみ、社会の常識と思われている非常識なんて打ち破れないのかもしれない…、と感じた。まあ最終的な結論は、「日本人は粋じゃなくちゃいけねぇ〜」って事だろうなぁ…。

2017/09/10

しんたろー

知念さんの医療ミステリ以外を初読。朝鮮半島の悲劇を日本に置き換えた仮想サスペンスは、普段の作品では描けない想いを 訴えていてなかなかの力作。だからと言って堅苦しい政治もの ではなく、ミステリ要素を散りばめエンタメ要素満点。戦争が 遠い世代の学生が読むと楽しみながら勉強になるとも思える。 皆さんが感想に書いているように「100回騙される!」という 帯が誇大広告で、これでは知念さんにも失礼だと思った。少女・沙希が魅力的だし、オジサンには二階堂と曽根の会話が 面白かった。献本プレゼントに感謝の一冊。

2017/05/01

zero1

日本が東西に分裂した【もしも】の世界。ドイツや朝鮮半島の悲劇を日本に再現。現実にその危機はあった(後述)。現状を打破するため高校生二人が活躍するラノベ。タナトスの主人公とセーラー服の女子高生(作者の願望?)。100回騙される?誰が?だが知念らしく読んでいて飽きない。医師の作者は天然痘を登場させたが【テロと感染症】は他の作品を連想(後述)。🌼本書を読んで【日本も核武装を!】と思った読者がいたら。この国の未来は無い。軽く読める作品でも、そのくらいの意味はある。あなたは違う?

2022/10/16

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