ボルケイノ・ホテル (光文社文庫 た 38-2)
ボルケイノ・ホテル (光文社文庫 た 38-2) / 感想・レビュー
June
熱すぎない女の心の揺れの表現、こういう感じは今まで出会っていない雰囲気。「寂しいよ」元夫の友人に仕事の紹介を頼むティールームで、自分の服装が気になりだす女、会うたびに選ぶ服が変わっていく、でも恋じゃない「あの海の前で」子を連れて仲間と海に行ったなんでもない夜、なのにどきどきする「巣箱」庭の巣箱を巡り、老いた母と娘と庭師の男の交流、静かで優しく心地よい「ボルケイノホテル」秘湯宿女将の孤独だけでなく、NYでの見知らぬ人との交歓を描くのがいい。夢から醒めるように終わる結末は、日常へ戻っていくだけなのかもしれない
2017/06/10
ジュール リブレ
旅先で読んだ旅のお話たち。目的や考えていることは違うけれど、旅に出ると視点が変わるのが面白い。一歩踏み出すにもいい機会。
2019/06/13
悠遠
短編集。全部、寂しげな女の人たちが主人公。でも最後には吹っ切れたような終わり方で、少しずつ前に進む。そこに登場する男たちはどこかだらしなさが目立つ。可もなく不可もない話。
2020/12/12
うるの
帯にひかれて読んでみたけど、あんまり好きな感じでなかったです。報われない恋の話の短編集。
2019/12/28
かえなつ
どのお話しも刹那さが漂う短編集。心の葛藤や揺れ動く様が絶妙な感じでした。最後の給油所のお話しが良かった。
2023/05/31
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