せつないいきもの: 牧場智久の雑役 (光文社文庫 た 21-6)
せつないいきもの: 牧場智久の雑役 (光文社文庫 た 21-6) / 感想・レビュー
ち~
天才囲碁棋士、牧場智久シリーズ。短編3つ。「青い鳥、小鳥」はオチが早くわかってしまったり、「せつないいきもの」はオチや動機が少しガッカリ。「蜜を、さもなくば死を」はタイムリミットのある中での暗号解読でおもしろかった。どれも主人公である牧場智久の出番がほとんどないのが残念…と思っていたらサブタイトルが「牧場智久の雑役」。なるほど…。
2017/09/18
yutan2278
天才囲碁棋士牧場智久シリーズ第6作目とのことですが、これだけ読んでもちゃんとわかるようになっています。本作は「青い鳥、小鳥」「せつないいきもの」「蜜を、さもなくば死を」3話の連作短編集です。牧場君がメインで登場するというわけでもないので、ゲーム3部作のような読み応えのあるものではないのですが、これはこれで面白かったです。
2023/10/12
シアン
牧場智久雑役シリーズ第2弾。3編からなる連作短編集。肝心の牧場智久は電話でしか登場せず、アームチェア・ディテクティブの体裁。時代を感じる会話ややりとりもあるが、意外と読みやすかった。
2017/09/27
やまだん
武藤類子が主人公の中編3つが収録されている。解説にもあるが,分量も中編程度,内容も軽妙で,竹本健治の作品では読みやすい。3つの作品はどれも同程度のデキ。いずれも,ミステリとして面白さはそこそこ。サプライズはないが,暗号やパズル的な謎解きが用意されている。キャラクターは魅力的に描かれており,ヒロインの武藤類子をはじめ,速水果月などの脇役もそれなりにキャラが立っている。牧場智久は,いずれの作品でも電話でしか登場しない。竹本健治の作品に多い,謎を残すような終わり方はなく、よくも悪くも平均的・平凡な作品(55点)
2018/04/15
hirayama46
竹本健治のミステリはサプライズやトリックを重視しない、オフビートな部分が強いので自分の中でどう評価するか迷ってしまいます。特にこういう非幻想のコミカルミステリならなおさらなのかも。決してつまらないわけではありませんが、推しどころの見極めは難しいかな、という印象。
2017/10/18
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