店長がいっぱい (光文社文庫 や 33-2)
店長がいっぱい (光文社文庫 や 33-2) / 感想・レビュー
しんごろ
友々家は他人丼(友々丼)のチェーン店。店長は大変だあ。本社から突っつかれ、アルバイトにも突っつかれてね。上がアホだと、さらにやってられないよね。いろいろな経歴の持ち主の店長達が奮闘する。店は違えど店長達は繋がってたよ。本社とチェーン店の間を取りもつ霧賀さんの頑張りで繋がってるよ。社長も一皮むけて、これからの友々丼は発展するね。真田会長の想い“友として共に働く”がきっと伝わるよ。二代目社長、店長達、そして霧賀さん、頑張れ~。それにしてもラストは切なかった。住んでる町が実名で出てきて、思わずニンマリ。
2022/05/04
佐々陽太朗(K.Tsubota)
山本幸久氏のお仕事小説は安定のおもしろさです。『ある日、アヒルバス』『カイシャデイズ』『笑う招き猫』等々、山本氏の小説を読むのはかれこれ九冊目になる。これまで一冊も外れ無し。どうやら私は山本氏の描く(特にお仕事がらみ)小説の世界が大好物なようである。登場人物に注ぐ山本氏の温かいまなざしは心をほっこりと温めてくれ、ささくれだった心を溶きほぐしてくれる。 私にとって山本幸久は精神安定剤です。
2018/10/31
machi☺︎︎゛
他人丼のチェーン店、友々家。そこのそれぞれの店長の話。まさに店長がいっぱいだった!!2代目のなよなよ社長もいろいろな経験をして成長していく。一人一人、十人十色、違うけれど友々家の友々丼を通して希望の光を見出していく。
2019/12/29
ふじさん
国内外に百二十七店舗を展開する友々丼の友々家チェーン店が舞台。やりての創業者と頼りがいのない二代目社長の元で、引き継いだ店を潰し転職した店長、若くして店長になったが、同世代のアルバイトに振り回される若い女店長、二代目社長の失敗の責任の負わされて異国の支店に飛ばされた店長等、様々な事情を抱えつつ、小さな夢の実現を目指して、奮闘している。読んでいて、それぞれの店長の思いがいじらしい。上手くいかないことが多く、辛いが、最後に心あたたまるエンディング待っている。店長はつらいよ、でも少しはいいこともあるよ。
2021/12/16
ユー
私自身の率直な感想は、とても面白い。「人の心」にこれだけ入り込んで来る本は、久し振りです。そして「他人丼」という設定も、良いですね。飲食店の人間模様で、これだけの心が描かれると、虜になって当然です。
2018/06/18
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