涙の招待席: 異形コレクション傑作選 (光文社文庫 い 31-37 異形コレクション Selection1)
涙の招待席: 異形コレクション傑作選 (光文社文庫 い 31-37 異形コレクション Selection1) / 感想・レビュー
sin
ほんま、泣かせたる・・・いや泣かせる異形である。収録された作品のどれをとってもミステリアスで切ない…かといってこのような主旨のアンソロジーが陥りがちな似たような作品ばかりが詰まった一本調子なものでは決してない。元々の母体がテーマ別アンソロジーの数々で、その中から抽出されたことが功をなしているのだろうか?怖くない異形!お薦めである。
2017/11/01
ましゃ
オリジナルアンソロジー『異形コレクション』の泣ける物語選集。書店で見かけた時これが異形コレクション⁉︎って思う表紙のイメチェンぶりでビックリ。本作はホラー寄りではなく泣けるということもあり、幻想的な作品が多くホラーが苦手な方でも大丈夫です。私が特にウルっときたのが森奈津子『語る石』。小学校にもあがっていない女の子と人間らしい石?との会話が可愛く、それは時に真理であり、時に大法螺であり、時に単なる軽口であったりするんだけど、大人になっても石を大切に持っている女の子の姿に感動しました。「肉体は魂の錘なんだ。」
2018/01/27
眠る山猫屋
大傑作アンソロジー【異形コレクション】から抜粋された〝泣ける〟作品群。48冊、総作品数は千を越えていたのね。まさに偉業(異形・笑)。初読みの際には感動した、お祖父ちゃんの魂が入った石と孫の絆の物語にそれほど揺さぶられなかったり、逆に初読みの印象が薄かった酒浸りの歌手と喪われた家族の物語に惹かれたり。自分も少しずつ変わってきたのかな。終戦記念日前夜に読めたのも何かの縁かも。空襲でボロボロになった妻と娘の手の幽霊・・・。草上仁さんの作品、少しだけ知的障害のある女の子との交流を描いた電話の物語も心に残る作品。
2018/08/14
☆kubo
泣ける作品を集めたとの事でしたが、私には?でした。「語る石」「帰ってくる子」が良かったかな。
2019/04/02
ひょろ
異形コレクションから泣ける物語を集めたもの。 今後もこういうセレクションでいいから復活してくれることを祈る。 良ければ再び新作アンソロジーを出してもいいのですよ。
2018/09/18
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