雪華燃ゆ: 上絵師 律の似面絵帖 (光文社文庫 ち 6-3 光文社時代小説文庫 上絵師律の似面絵帖)
雪華燃ゆ: 上絵師 律の似面絵帖 (光文社文庫 ち 6-3 光文社時代小説文庫 上絵師律の似面絵帖) / 感想・レビュー
のり
最初から「涼太」やるじゃないかと見直したが、やっぱりもう一押し足らない。「律」は苦心しながらも着物を初めて手掛け、訳ありの「千恵」に寄り添い、また一段と成長していく。今回も事件や騒動に振り回されたが、馴染みの妓楼「雪音」に洩らした一言が涼太の男を上げた。雪音の事はやりきれない思いが残るが…仕事と恋に揺れる律の気持ちの折り合いはつくのか…
2018/12/21
九月猫
上絵師 律の似面絵帖シリーズ第三弾。…第三弾、だよね??と一行目を読んだ時点で諸々確認。先に読んだ読友さんが“一巻飛ばしたかと勘違い”と書いてらしたのに納得。お互いの気持ちを確認したふたり……なのにやっぱりやきもきしちゃうじれったさ。涼太の若旦那衆のお付き合いにもやもやした気持ちになる律。だよね、わかっていても割り切れないよね。でも今回はこのふたりよりも周りの人たちのお話がよかった。雪永さんとお千恵さん、青陽堂の女将さんと旦那さん。基二郎さんの過去。気になるのはお香ちゃん。次の巻が待ち遠しい。
2018/04/27
baba
上絵師シリーズ3弾。上絵師として精進を重ねる律、職人 として成長しながらも涼太との恋に悩む。いつも自分の思いを封じ込めていた律が「もう少しこのまままで・・」と自分の思いを伝えますが、これからどうなるのか目が離せません。
2018/01/05
のんちゃん
上絵師律の似面絵帖シリーズ第三弾。前巻で親の仇討ち、律の恋模様も一段落ついたので、もうおしまいと思っていたのだが、今回は律の本来の上絵の仕事をベースに律をはじめ、江戸に生きる様々な年代の人々、仕事や取り巻く環境も違った人達の恋心をまじえた お話で構成されていて、前二巻より艶っぽい雰囲気の一冊となって続いている。でも、なかなか律と涼太は進展しないわー(*´-`)もう、こうなったら、律と涼太の祝言までしっかり見届けたい、じゃなく、読みとげたい。(≧∀≦)
2017/11/14
真理そら
「あとほんの少しだけ、一緒にいて…」やっと律がここまで言えるようになった。涼太は一途だけど律の立場や女心に少し鈍感なところがある。それも含めて涼太の魅力なのかも。基二郎の意外な過去に驚く読者だが、基二郎らしいといえばらしい。千恵の複雑な心理状態のおかげで上絵師としての腕もあげたし、似ていない似面絵を描く度量もできたし、律の成長著しい巻だった。
2017/12/26
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