鳳雛の夢(下): 竜の章 (光文社文庫 う 16-28 光文社時代小説文庫)
鳳雛の夢(下): 竜の章 (光文社文庫 う 16-28 光文社時代小説文庫) / 感想・レビュー
とし
鳳雛の夢(下)「竜の章」 。歴代の天下人が恐れた奥州覇者伊達政宗、最後は伊達家温存のための戦いに、数十年以前に生まれていたら歴史は大きく変わっていたかもと感じさせられる物語でした。
2020/08/24
キャプテン
★★★★★_「きゃぷ衛門とゆく時の旅フェア」【西暦1636年もう一つの戦国時代編】遅すぎた英雄が、かの英雄たちと歳を同じく生まれていたら、戦国の世の姿はどう違ったのであろうか。信玄殿は謙信殿と激突し続けられたか?本能寺の変は起きなかったか?秀吉殿は天下を取れたか?関ヶ原で日本は割れたか?…歴史を語る上で、たらればに意味はない。しかしそれでも政宗殿を見ていたら、たらればに想いを馳せたくなるでござるよ。政宗殿がその命を燃やす時、辿り着いた答えが、戦国の世に散った命の意味そのものになることを願うばかりにござる。
2017/12/07
如水
下巻は奥州一揆の仕置(後始末)から最期迄。上巻から比べると円熟味が増し片倉景綱が居なくても一人で秀吉、家康と渡り合える位に成長…何ですが、な〜んか物足りない話だったなぁ〜と言うのが感想?『天下は取れない迄も奥州制覇を。そして独立国を。』が最終目的だったとしたら僕が描いているイメージとちょっとかけ離れた政宗が…何か卑屈に終わった感が?やっぱもっとギラギラしていてある境に英雄だからこそ悟る…見たいな方がしっくり来る。まぁこれはこれで一つの政宗像だと思えた話でした。
2018/12/08
てん
豊臣秀吉、徳川家康と対峙した結果、政宗は夢を捨て、伊達家の存続に心を砕く。宇和島伊達藩との関係や、江戸期にはいってからの藩政については知らないことも多く面白かった。
2017/12/12
ichi
徳川家康の時代となり、奥州制覇を諦める政宗。派手好きな印象くらいの知識しかなかった自分ですが、この本を読み、派手にする為の理由や武士としての心得、政について、戦についてすごくわかりやすくストーリー化されているので、この戦国時代を学びやすい著書と感じました。あまり印象の良くなかった伊達政宗でしたがこの本でとても好きになりました。
2017/11/23
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