ラム&コーク (光文社文庫 ひ 16-4)
ラム&コーク (光文社文庫 ひ 16-4) / 感想・レビュー
ずっきん
東山作品コンプリートに向けて。中国、台湾、前科者の日本人ブラザーズ入り乱れて博多が暗黒街と化す。全編に散りばめられたウィット。ばかで可愛い登場人物たち。あとがきは最高♪ ああ、楽しかった。まあ、思うとこはあるんだけれど、今の東山作品にぞっこん惚れこんでるわけだから、若い頃も素敵ねってなるわけさ。いや、本当に素敵。トム・ジョーンズの『ポット・シャック』や『ダイナマイト・ハンズ』を思い出す読み心地。クールに振る舞えば振る舞うほど、せつなくて愛しくなる男たち。そして、やっぱりヒロインがいい。
2021/05/19
塩崎 周司
東山彰良の初期クライムノベル三部作第2弾である。お馴染みの台湾人、中国人、日本人入り乱れての悪役小説。前日、15年生きた愛犬が亡くなった。気分が落ち込んだとき、むしろこういう善悪の範疇を超えた、何も考えずにのめり込める痛快ハードボイルドがいい。
2017/11/16
塩崎 周司
再読。再読。直木賞作家東山彰良のクライム小説三部作第二弾。第三弾は来年一月文庫刊行予定。楽しみである。
2017/12/20
みくに
クリスが格好良い。人が良くてちょっと強い礼よりもクリスが主人公だったら序盤もだらっとしなかったんじゃないかなあ。最後は礼が全部持って行ってもいいからさ(笑)
2018/06/08
Hyacinth
昔読んだ「流」がとても良かったので手に取ってみた1冊。ハードボイルドな展開で、日本が舞台なのに自分の知っている世界とは死や罪に対する感覚が全く違っている。それでいて、作者の生まれ育った環境が大きく反映されているからなのか、現実離れした感覚はなく、むしろリアルに読めたのが面白かった。地に足をつけず、人生をのらりくらりと刹那的に生きる登場人物たちを、これもまた深く考えずにさらっと読める本でした。
2022/06/03
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