アミダサマ (光文社文庫 ぬ 1-2)
アミダサマ (光文社文庫 ぬ 1-2) / 感想・レビュー
starbro
沼田まほかるは、以前良く読んでいましたが、著者が休筆中ということもあり、久々です。図書館の新刊コーナーで、未読の旧作の新文庫を見つけたので、読みました。本書は、最近のイヤミスの作家の作品よりも重く暗い、曼荼羅の澱のような作品で、大変読み応えがあります。しかし著者の新作を是非読みたいなぁ!
2018/01/09
坂城 弥生
不思議な話だった。でもミハルと悠人を引き離したのは浄鑑の自己満足な気がしないでもなかった。
2020/10/23
ヤクモ
これは何という物語なんだろう。父親に虐待され空き地に捨てられた冷蔵庫に閉じ込められたミハル。助けを求めるそのコエを聴いて呼び寄せられた工藤悠人と近くの寺の住職である筒井浄鑑。救い出したミハルを悠人には隠して幼女として母の千賀子と育てることにした浄鑑だが、ミハルが成長するにつれて次第におかしくなっていく千佳子の言動や、噂話や誹謗中傷で村全体が病魔に犯されたように狂い出していく様が実に怖い。一方、ミハルの記憶が薄れていく中、何をされても赦す律子に暴力を繰り返す悠人。ラストは救いなのか呪いなのか、わからない。
2020/07/12
マイマイココア
ゴミ捨て場にあった冷蔵庫の中から助けられた幼児、ミハル。寺の住職の家に引き取られ、育てられる。そのうちに、ミハルの回りでは不気味な現象ないろいろとおきていく。不気味・・・・・。ほんとに不気味(# ゜Д゜)カアサンが怖すぎるし、可哀想すぎる。
2019/01/09
maetoshi
まほかるワールドがヤバいのは重々承知だ。しかし本書を読み始めて、これはガチでヤバい本に手を出してしまったと…少し怖くなった。話は寺の住職浄鑑とサラリーマン工藤悠人がスクラップ置場の廃冷蔵庫を開けた事がきっかけで凶事が始まる。所謂パンドラの箱を開けてしまったのだ。 まほかる作品はいつもそうだが、描写が生々しく非常にリアルだ。だから余計に怖い。 この不可思議な出来事は阿弥陀様の救済を受けるまでの業苦だったのか。
2018/11/17
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