象の白い脚: 松本清張プレミアム・ミステリー (光文社文庫 ま 1-50 光文社文庫プレミアム 松本清張プレミアム・ミ)
象の白い脚: 松本清張プレミアム・ミステリー (光文社文庫 ま 1-50 光文社文庫プレミアム 松本清張プレミアム・ミ)
- 作家
- 出版社
- 光文社
- 発売日
- 2017-11-09
- ISBN
- 9784334775629
象の白い脚: 松本清張プレミアム・ミステリー (光文社文庫 ま 1-50 光文社文庫プレミアム 松本清張プレミアム・ミ) / 感想・レビュー
NAO
1969年のラオスを舞台にした社会派ミステリ。当時のビエンチャンは、熱帯雨林と広々としたメコン川に挟まれた活気のない町で、パテト・ラオの重囲下にあり、いつクーデタが起きても不思議ではなかった。色彩も動きもない川と対岸のタイの黒い森。重苦しい雨雲と粘りつくような暑気。のろのろとした人の動きの背後に見え隠れするこの国を覆う暗さと底知れない薄気味の悪さ。麻薬ルートがあるということまでしか描かれていないのも、その暗さゆえか。明かしきれない暗さの原因でもある阿片の白を象の白い脚で象徴しているのがなんともいえない。
2022/12/01
ランラン
従来の清張のミステリーとは違った展開。ラオスの政治状況や習慣や文化を織り交ぜながらの話の展開。結末は期待を裏切った感はある。
2022/04/04
るりねこ
灼熱のアジアで淡々と進む物語。ちょっとうっとしい。でもそれが清張か。
2022/07/28
mom
松本清張のミステリーということで期待して読み始めたが、いっこうに展開がなく、最後は謎のままという歯切れの悪い終わり方だった。
2019/08/19
kadoyan
久しぶりに松本清張読んだ。 ベトナム戦争前後のラオスが舞台。 殺人事件に絡むのはラオスの政権争い。 清張の綿密な取材により、ラオスの 背景もふんだんに記した1作。
2018/01/03
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