ボス・イズ・バック (光文社文庫 さ 21-11)
ボス・イズ・バック (光文社文庫 さ 21-11) / 感想・レビュー
ずっきん
「恋する組長」シリーズ2。もう周囲のキャラが立ってるので、本作も楽しく読了。でも、キャラに頼り過ぎな感じがあるなあ、というのが正直なところ。つくりも文章もライトになってて物足りない。前作の方が圧倒的に好み。まあ、キャラにやられちゃってるので次も読むとは思うけど、できればそろそろ長編でズドンときて欲しい感じ。
2020/06/02
Tadashi Tanohata
現代山岳小説の第一人者、笹本稜平の痛快連作ミステリー。無頼な探偵を中心に、あこぎな刑事、財テク坊主、愛犬家極道などが、罵り合いながらもどこかで通じている関係性を楽しめる一冊。この関係性は山岳小説でも感じた感覚で、笹本稜平そのものだ。
2020/08/08
ひき
「恋する組長」の続編の短編集。前回に続いて楽しませていただきました。どれも面白かったですが、今回切ない系の話が多かったですね。初恋相手を思って亡くなった女性の話や(ただ相手がキャバクラや株に熱心な和尚なのでちょっと…でしたが)、自殺した姉に似た由子を慕う三下の話、そして元気のないベルちゃんの話はよかったですね。ベルちゃんには頑張ってほしいです。それと探偵と由子との進展を期待してましたが、結構積極的な由子に比べ探偵がいまいち乗り気じゃない?でもちょっと進展?微妙でしたね。続編出たら読みたいですね。
2020/11/15
Kanonlicht
解説を読んで続編だと知った。ヤクザが中心になっているけれど、割と一般人メインの話が多いなと思っていたのはそういうことかと納得。必要最小限の人数を立ち回らせてバラエティ豊かな話をつくる手腕はさすが。著作の中ではこうしたコメディは珍しい路線だと見受けたので、次は重厚なトーンの作品を読んでみたい。
2021/09/01
マサ
「恋する組長」を読んだのはずいぶん前なので内容はほとんど記憶になかったが、読み始めるとコメディータッチでハードボイルドな文体を思い出した。事件の内容はまあ、あれだが、山虎、近眼のマサ、ゴリラ、和尚らとのやり取りが可笑しい。由子ちゃんもかわいいね。
2020/08/04
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