黒猫の小夜曲 (光文社文庫 ち 5-3)
黒猫の小夜曲 (光文社文庫 ち 5-3) / 感想・レビュー
zero1
人は非合理的な生物。死神が地縛霊の魂を導くだけでなく、事件の真相に迫る。犬から猫のシリーズ第二弾。製薬会社会長の死と大学の関係は?ドッペルゲンガーを追う刑事の執念に呪い?謎の実験は何を意味する?最後の章ですべてが繋がるものの、これは予想できず。約400ページと長い。だが人と死神の違いなどの設定が嫌いでなければ読むのに苦労はないはず。皮肉を描くことで人間の特徴を浮き彫りにする手法は興味深い。もちろん医師の作者による医学知識も見逃せない。ただ、私は登場人物たちにそれほど共感しなかった。第三弾はある?
2020/01/09
小梅
2019年猫本1冊目。 クロ良い仕事したね。「優しい死神の飼い方」の続編だったのですね。こちらを先に読んでしまいました。ラストはウルっとしてしまいました。
2019/02/11
ehirano1
このシリーズはハートフルなので好きです。麻矢と死神クロの探偵活動をずっと読んでいたかったですね・・・無理ってことはわかってましたけど(泣)。一方で、無念!が滲み出る登場人物の多さに驚くと同時に、「無念」は彼ら彼女らが一生懸命に生きていた証ではないかとも思いました。
2024/09/07
mae.dat
第2弾はタイトルの通り黒猫さん。前作の設定をそのままに、主人公を黒猫のクロに代えただけで、本作は本作で閉じたお話なのかと思っておりました。それが違って、クロ(の何か)も前作『優しい死神の飼い方』に出てたのね。主人公だったレオも出てくるし、そのストーリーにも触れるので、順番に読んだ方が良いですね。と言うより、順に読むべきかなと。最初は謎を解いて魂を浄化していく話だったのに、それらが陰謀渦巻く関連を持って繋がっていくの面白いし。霊魂的な物と話せるオカルトファンタジーな設定も必要設定として効いていて佳き哉。
2023/07/25
ゆのん
シリーズ2作目。今回は黒猫の姿の1作目にも登場したアノ霊体が降臨。動物でいうならば犬よりも猫が好きだが今回に限りレオの方が好き。ただクロも人間に直接関わる事で素敵な死神(天使の方が近い気はするけど)になる。そして1作目同様、ラスト3行がとっても良いと感じた。レオやクロに会えるなら未練を持ったままも良いかも。
2018/01/23
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