作家で十年いきのびる方法 (光文社文庫 く 10-18)
作家で十年いきのびる方法 (光文社文庫 く 10-18) / 感想・レビュー
冬木楼 fuyukirou
単行本で読了。他の方の感想を見たらこれは後編のようです。まあ、問題なく読めました。小説家の書くHowTo本のイメージで手に取ったのですが、デビューから10年の自伝(?)物語でした。デビュー作が世に出て、コンスタントに書き続けて、機が満ちて専業小説家になったところまで。物語の中でその年の出来事と読んだ小説が紹介されていて懐かしかった。特に読んだ本は興味深い。スティーブン・キングが「書くことについて」の中で読書を楽しむことを書いていて、あんなにたくさん書く人も読書するんだと感慨深かったのをこの方にも連想した。
2020/12/05
トリプルアクセル
「努力しないで作家になる方法」の続編の半自伝的小説。前作は、涙せずにはいられない感動作だった。創作に関する記述を事実とすると、鯨さんの作品毎の意図が判明して面白い。あまり良い出来とは思えなかった作品も、読み解けでいない部分があると思うと再読してみたい作品が増えた。しかし、このシリーズはタイトルで損をしてしまっているなあと思う。鯨ファンならもちろんのこと、作家の名前が実名で多数出てくるだけでも、ミステリ好きには楽しめる作品。
2018/02/14
ソルト佐藤
作家になった後編。あいからわず、奥さんは菩薩である。こんな奥さん実在しないと思う(笑 作家になるのも大変だけれど、作家でありつづけるのも大変だと実感できる話。それで、鯨いや、いるか先生は、2冊目こそちょっとダメだったけれど、それ以降はそれなりに順調なので波はなく。でも、借金がなくなったシーンは登場人物ともにうれしく感じた。小説にかんしてもいろいろな研究は、下手なマニュアル本よりもずっとためになると思う。そして、ちゃんと作家をビジネスとして考えているところは、おっさんサラリーマンとしては共感もする。
2019/06/09
午睡
光文社文庫はあなどれない。大西巨人の神聖喜劇や全30巻の江戸川乱歩全集を出したりするからな、と思いつつ、昼休みに入った本屋で光文社文庫の棚を物色。これはたしか面白い作家だったはずと思い、限られた昼休みゆえ急いで買ったのが本書。読み始めてから倉阪鬼一郎と勘違いしていたことに気がついた。( 倉阪鬼一郎にも作家デビュー前後の「活字狂騒曲」があり、このイメージと本書のタイトルが重なってしまったのだ。)失敗。せっかく買ったので読むが、なんというか、大人のジュブナイルという感じ。ビミョーである。
2020/02/29
たすたす
寡聞にして著者を存じ上げなかったけど、ものすごく考えながら書いているんだなあと思った。でもこの人はデビュー作が売れたみたいだしかなり例外なのかも
2018/04/23
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