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ロバのサイン会 (光文社文庫 よ 20-1)

ロバのサイン会 (光文社文庫 よ 20-1)

ロバのサイン会 (光文社文庫 よ 20-1)

作家
吉野万理子
出版社
光文社
発売日
2018-03-09
ISBN
9784334776183
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ロバのサイン会 (光文社文庫 よ 20-1) / 感想・レビュー

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相田うえお

★★★★☆22004【ロバのサイン会 (吉野 万理子さん)k】生き物主役の短編作品。この作品を読み終わった後、人と共に過ごした生き物に擬人化という言葉があり得るのか、考えてしまいました。もしかすると彼ら,彼女らは、寄り添った人の気持ちや言葉をちゃんと理解して、それに応えてくれてるのかもしれません。例えば我が家のニャン「餌だよ〜!」「にゃ〜ん❤️」「美味しいかい?」「にゃん!」『にゃん』しか言わないけど、たしかに口の構造のせいで『にゃん』なだけであって、ちゃんと『美味しい〜!』って言ってるんだと思うんだ。

2022/01/03

ユメ

8匹の動物たちが己の人生を語り始める。それぞれのキャラクターがすごくはまっていて、もし実際に動物たちが言葉を発したらきっとこんな感じなのではないだろうか。「うまれないたまご」でイグアナのネムリンとノタリンの純愛に切なくなり、「青い羽ねむる」で老衰したインコのパピプーと飼い主蓮くんの絆に涙する。動物の心中を想像して物語を生み出し、それに感動するのも人間のエゴかもしれないけれど、でも愛する動物が旅立つ時にこんなことを思ってくれていたらどれほど救われるか。ロバのウサウマが結んだ縁にほっこりする表題作もよかった。

2018/05/22

コジ

★★★★☆ 動物達を主人公にしたある意味動物お仕事小説の短編集。CM等に出演してタレントとして働く動物もいれば、生きるため餌を得るため人間に近づく動物もいる。基本は人語を理解する生真面目で機転の利いた動物達の独白で、ほっこりと優しさを感じながら読み進めることが出来る。一見気取り屋、でも実際はとっても気が利く女優猫リリアンの「女優のプライド」で始まり、以降も目を細めながら大らかな気持ちで読んでいると、「青い羽ねむる」に登場するインコのパピプーにやられる。まさか、この流れで涙腺を刺激されるとは・・・。

2020/01/29

ちょん

ものすごく優しい素敵な本。様々な生き物目線になって物語が描かれてるのですが、どの話も筆者が自身の体験を大切にまとめて物語にしてると感じられるので読んでいて温かい気持ちが伝わる✨生き物好きな方にオススメしたい1冊。

2021/07/10

coco夏ko10角

猫、イルカ、シカ、イグアナ、犬、蝶、インコ、ロバが語り手の短編集。どれも面白かったしキャラクターが魅力的でかわいい。特によかったのは『女優のプライド』『うまれないタマゴ』『青い羽ねむる』パピプー好きだなぁ。

2018/07/31

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