KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

獅子の門 群狼編 (光文社文庫 ゆ 1-10)

獅子の門 群狼編 (光文社文庫 ゆ 1-10)

獅子の門 群狼編 (光文社文庫 ゆ 1-10)

作家
夢枕獏
出版社
光文社
発売日
2018-05-09
ISBN
9784334776558
amazonで購入する Kindle版を購入する

獅子の門 群狼編 (光文社文庫 ゆ 1-10) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

Sato19601027

屈強な男たちが、鍛え上げた体で醸し出すスーパーバイオレンス小説。群狼編は、陳式太極拳の遣い手である羽柴彦六が各地で出会った訳アリの5人の少年たち(芥菊千代、竹智完、志村礼二、加倉文平、室戸武志)のエピソード。彼らに共通しているのは、孤独に生きる逞しさと誰よりも強くなりたいという闘志。かなり上背があり、ひょろりとした印象を与えるが無駄肉がほとんどない彦六が、僅かな動きから繰り出す八卦掌で対戦相手を弾き飛ばす。読者を引き付けてやまない強烈な格闘シーンは、まさしく夢枕獏ワールド。ここから始まる物語に期待大。

2024/05/12

おかむー

『キマイラ』と並ぶ夢枕獏の代名詞的作品『餓狼伝』とはまた別路線の格闘小説、『東天の獅子』と合わせて三大格闘小説と括ってもよいかも。ノベルズ版からの文庫化が始まったのでこれを機に追っかけてみる。『よくできました』。“強さ”を渇望する5人の若者が太極拳の達人・羽柴彦六と出会うことで物語が動き出す。今作は5人の登場に終始しているのでまるまる一巻かけたプロローグといった趣。エロス&バイオレンスがっつりでむしろ清々しいぐらいですね。

2018/06/10

hnzwd

様々な事情を持つ男たちが羽柴彦六という流浪の男と関わり、運命が絡み合うように闘いに引き込まれていくという、、。シリーズ第一巻から登場人物バンバン出てきますが、キャラは立ってるしエピソードは濃いし、これからどうなっていくのやら。

2023/10/14

matsu04

凄まじいまでの暴力シーン、官能的で卑猥な性描写…、圧倒的な迫力で読む側を一気に惹きつけて離さない。さすがである。今野敏の空手モノとはひと味もふた味も違う(比較すべきかどうかは微妙であるが)。次巻に続く。

2019/08/22

たか厨

実にン十年ぶりの再読。本書と本シリーズの2巻目に当たる玄武編まで読んだ後、長らく続きが出なかったので、未完のまま本シリーズは終了したとずっと思い込んでいた。最近、同じ筆者の山岳小説を読了したのを機に、本作のことを調べて2014年に完結したと知り、「ならば読んでみるか」と、そういうことになった。30年以上前の格闘小説だが、古さは感じなかった。本書の狂言回し的存在の羽柴彦六が、各章ごとに出会う5人の男たちが、未だ自分の生き方を定められず、懊悩する様が現在にも通じるものがあるからだろう。続きが楽しみでならない

2018/06/11

感想・レビューをもっと見る