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帝国の女 (光文社文庫 み 35-3)

帝国の女 (光文社文庫 み 35-3)

帝国の女 (光文社文庫 み 35-3)

作家
宮木あや子
出版社
光文社
発売日
2018-06-13
ISBN
9784334776633
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帝国の女 (光文社文庫 み 35-3) / 感想・レビュー

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アッシュ姉

まるで戦場のテレビ業界で働く女性たちの連作短編。宣伝、プロデューサー、脚本家、マネージャー、テレビ誌の記者。昼夜の区別なく休みもままならない激務で恋愛やプライベートを犠牲にしても、好きな仕事に邁進する彼女たちがかっこいい。葛藤しながらも前へと進む彼女たちを丸ごと肯定して全力で応援したくなる。最終章はお約束の野良ルームで今回も楽しかった。婚外恋愛よりクセがなくて、野良女のような下ネタもないので、一番読みやすく面白かった。次は黒真珠とカトマンズを読もう。

2019/05/24

papako

すごくよかった!帝国テレビに、関わり働く女性たち。みんな健気で必死で可愛くて、とても元気をもらえました。仕事のできないわたしには眩しいな。

2022/05/30

ピロ麻呂

タイトルでファンタジー系かと思うけど、「帝国テレビ」で働く女性たちを描く連作短編集でした。おもしろい!校閲ガールに続きドラマ化しそうやなぁ。「結婚情報誌の重さは男が責任を負う重さ」笑いました(^^)

2018/06/27

ユメ

女として生きることは容易くない。女だけが苦労しているなんて言うつもりは毛頭ないけれど、女にしかない苦労があることも事実だと、この作品は残酷なほどリアルに描き出す。結婚、出産、仕事の有無、女のあいだにはいくつもの深い川が横たわるという言葉が鋭く胸に刺さる。私生活を犠牲にして夢だった仕事にしがみつく5人の女たちが心を荒ませる姿に私の胸もひりつき、時折訪れる彼女たちの仕事がすべて報われる瞬間の光に号泣した。けれど、今の私が何より理解できるのは「麻耶は、私たちの希望なの」という言葉で、そのことにまた少し泣いた。

2018/10/09

よっち

世間の認識とは裏腹に華やかさから程遠い、帝国テレビジョンで働く女たちの日々。好きな仕事だけれどままならないことばかりの五人の女性たちが描かれる連作短編集。過労寸前まで奮闘する宣伝部・松国、仕事以外はまるでダメなプロデューサー・脇坂、年下の夫との倦怠に沈む脚本家・大島、訳ありマネージャー・片倉、憧れの人と出会う日を夢見るテレビ誌記者・山浦。それぞれの仕事に取り組む真摯な姿と、一方でプライベートは思うようにいかない苦悩はとても印象的で、ページ数以上に濃密なストーリーと彼女たちの切なる叫びが心に響く物語でした。

2018/07/12

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