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ビコーズ 新装版 (光文社文庫 さ 11-14)

ビコーズ 新装版 (光文社文庫 さ 11-14)

ビコーズ 新装版 (光文社文庫 さ 11-14)

作家
佐藤正午
出版社
光文社
発売日
2018-07-11
ISBN
9784334776879
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ビコーズ 新装版 (光文社文庫 さ 11-14) / 感想・レビュー

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三代目けんこと

祝・3カ月ぶりの読破!! やっぱ、佐藤正午の世界観好きだな~!!!

2020/07/22

a子

やっぱりしゃれてる。この流れるような言葉の並びがたまらなく好き。退屈に見えたストーリーと噛み砕けない遠まわしなセリフの数々が、読み終わってみると あぁそういうことかとしっくりきて きらきらと光り出す。 ただ、この主人公がなぜモテるのかだけは謎。外見がいいのかなぁ??

2022/09/22

majimakira

読み心地の良い著者初期の作品。1984年、主人公も若き小説家で、当時の佐藤正午氏と同じく29歳で、デビュー作のヒットによる印税で「放蕩」の日々を送っていた…(これは著者の姿と符合するかは判断できないが…)非常に興味深く、まるで私小説のような生々しさを楽しんだ。「一つの決心のためには一つの何かを捨てることになるのだ、たぶん。」「なにもかも拾って身につけていくような、おれたちはもう子供ではない。」忘れ得ぬ過去の出来事にも、こうして、どこか諦めながらも新たな出逢い方をしてゆくのだ、たぶん。 #佐藤正午

2021/05/07

奏市

面白かった、今回も期待以上に。恋愛、ミステリなんだが毎度の如く一癖二癖濃い。35年程前の作品で現代の大抵の女性は主人公に嫌悪感もつのだろうが、こんな男女関係も味あって良いとの少数派の女性もいると信じたい。ただ、酔ってたとはいえ自分の帰りを待ってた女が夜食にみそ汁食ってたからって機嫌悪くなる男ってなんなんだ。著者の後の作品のテーマにも繋がる電車や人探しの要素が入っている。そして競輪、夜遊びは相変わらず。スナックママの叔母が賢者。「あんたなんのために十歳も年をとったの。ただ大人になるためにかい。」重いなぁ。

2021/02/11

momo

佐藤正午の1986年の長編小説です。新装版が出て、やっと購入して読めました。ストーリーの面白さよりも、十年という歳月の重さや行き詰まってしまったときの心持ちを軽妙に表現する文体が独特で素晴らしいと思いました。深刻なことでも感傷的にならず、いい加減に見えて最後は鮮やかに着地する佐藤正午の小説世界は今にいたるまで変わっていないと感じました。題名「ビコーズ」も秀逸です。この言葉の本当の意味が最後に明かされます。全部は言わずほのめかして、相手に察してもらいたいという会話が何ともおしゃれで、心憎いと思いました。

2018/11/01

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