翳った旋舞: 松本清張プレミアム・ミステリー (光文社文庫 ま 1-62 光文社文庫プレミアム 松本清張プレミアム・ミ)
翳った旋舞: 松本清張プレミアム・ミステリー (光文社文庫 ま 1-62 光文社文庫プレミアム 松本清張プレミアム・ミ)
- 作家
- 出版社
- 光文社
- 発売日
- 2019-09-11
- ISBN
- 9784334779061
翳った旋舞: 松本清張プレミアム・ミステリー (光文社文庫 ま 1-62 光文社文庫プレミアム 松本清張プレミアム・ミ) / 感想・レビュー
しーふぉ
ミステリーなのかな?人が死ぬ訳でもないし。謎が提示される訳でもないですね。それでも何となく読ませてしまうのはさすが。
2023/11/23
七色
最後はあっけなかったな・・。夜の蝶へと転身(一時的??)した主人公でした。色々あってしたたかになったのね。新聞社の中での良い感じの雑音が聞こえてきそうな。どこか、コミカルな抒情的な気もして。良かった。何が、人を変えるのかは、解らない・・・。
2020/07/30
パチーノ
女性セブンの創刊号から連載されたもの。新聞社の資料調査部で働く女性が主人公で会社や権力、策術に巻き込まれていく様を描く。プロットと中盤あたりまでの流れは良く、読ませられたが主人公の順子と海野社長との逃避行から非現実感が強まって興ざめになり、ラストもいまいち盛り上がらずに終わる。もう一捻りあっても良かった。
2019/09/29
yonemy
昭和38年の女性の自由な生き方がこれかああ...隔世の感。女の暮らしは男無しでは成り立たない時代だったのか。こちらは60年前のお話だが、貨幣価値を鑑みると、入社1年の新聞社員やナイトクラブの売れっ子のギャラは今より高いのでは?労働者の賃金が上がらず、企業の内部留保だけは着実に増えている、その序章が往時からあったのか? 日本が現在に至る遠因を半世紀以上前の社会派小説に示唆を受けたようで、こんな読書もあるのかと目から鱗。
2022/07/31
sekkey
久々の清張さん。仕事のたった一つの些細なミスから物語が大きく動く。企業社会の人間模様、権力争い、それの影響をまともに受ける社員たち。これらを一介の女性の視点から見事に描き出している。主人公の女性の豹変ぶりにも驚くとともに頁を繰る手が止まらない。小さな出来事から大きな事件へ。さすが清張さん!
2022/03/26
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