逃亡作法: TURD ON THE RUN (光文社文庫 ひ 16-6)
逃亡作法: TURD ON THE RUN (光文社文庫 ひ 16-6) / 感想・レビュー
Shun
東山彰良さんは「流」に続いて2冊目ですが好みの作家になりそうです。本作はデビュー作が版元が変わり出版。「流」で描かれたバイオレンスな青春群像劇やアウトローたちの小粋な科白に鮮烈な印象を受け、その一部はこのデビュー作の時点から著者の持ち味であることが窺えます。またデビュー作相応の文章という感じはしましたが、それでも独特な比喩表現などは東山さんの良さだと思いました。物語は所謂”大脱走”もののアウトロー小説の類で、バッドガイらの言動に欧米のハードボイルド小説や映画の雰囲気を読み取れる部分も好みの小説だと言える。
2021/01/15
DEE
キャンプに収容されている囚人たちには、脱獄してキャンプからある程度離れると目玉が飛び出す装置が付けられている。 そんなキャンプに乗り込んできたテロリストたち。その混乱に乗じて多くの囚人が脱獄する。 ハードボイルド路線とコメディ路線が交錯するような展開で楽しめるけど、終盤はちょっとダレてしまったかな。 デビュー作だし、著者も言っているように熱量と、もしかしたらちょっとだけ力みもあるのかも。
2021/03/25
terukravitz
図書館本★☆☆☆☆
2019/12/07
しい太
札付きのワルが脱獄して逃亡先でも悪行の限りを尽くす、という筋書きにやたら既視感があって、中盤くらいで「ダーティホワイトボーイズ」っぽいんだなと気付いた。悪人のデパートってくらいに色とりどりのワルが登場するが、国民の祝日に必ず少女を殺す連続殺人鬼・川原の作中における扱いが絶妙にこっちの倫理を逆撫でする感じでどうも受け付けず、かと言って物語がつまらんということも無いのだが、なんかもやっとする。カイザー一行があまりに気の毒というのもあるかもしれん。
2021/06/27
shimizu
この頃の支離滅裂な文章も好きです
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