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銀幕ミステリー倶楽部 (光文社文庫 し 50-1)

銀幕ミステリー倶楽部 (光文社文庫 し 50-1)

銀幕ミステリー倶楽部 (光文社文庫 し 50-1)

作家
新保博久
江戸川乱歩
横溝正史
霞流一
横田順彌
小林久三
赤川次郎
山田正紀
辰野九紫
荻野 アンナ
木々 高太郎
松本清張
谷崎潤一郎
出版社
光文社
発売日
2019-11-12
ISBN
9784334779375
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銀幕ミステリー倶楽部 (光文社文庫 し 50-1) / 感想・レビュー

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HANA

映画を題材にしたミステリアンソロジー。ミステリというと映画というより活動写真といった方が似つかわしいイメージ。編んだのが熟練の編者なだけあって、収録されているのは映画自体や撮影現場、映画がアリバイにしか使われていない物まで幅広い。またほとんど目にしたことの無いような作品が多いのだが、それがミステリの完成度と結びついているかは疑問符の付くものも多いような。何度も読んでいるけど谷崎の「人面疽」横溝の「あ・てる・てえる・ふいるむ」が群を抜いているだけか。あ、初読では「「悪魔の手毬唄」殺人事件」が良かったです。

2020/02/14

Inzaghico (Etsuko Oshita)

大乱歩から横溝、赤川次郎、変化球で荻野アンナ、最後に大谷崎など総勢12名の作家による「銀幕(=映画)」をテーマやモチーフにした広義のミステリを収録。 荻野アンナの「ヴィヴィアン・リー失踪事件」に笑いつつかすかにフェミニズムを思い、霞流一の「首切り監督」に、よくもこんな設定と解決策を思いつくな、と驚愕し、横溝の「あ・てる・てえる・ふぃるむ」の横溝節を堪能し、横溝へのオマージュである小林久三の『「悪魔の手毬唄」殺人事件』で、また『悪魔の手毬唄』が観たくなり(読みたくなりではないのが角川映画に毒された世代)。

2024/02/04

キーにゃん@絶対ガラケー主義宣言

映画の恐怖 江戸川乱歩/作者返上 江戸川乱歩/代作ざんげ 横溝正史/あ・てる・てえる・ふいるむ 横溝正史/首切り監督 霞流一/大喝采 横田順彌/「悪魔の手鞠唄」殺人事件 小林久三/「ローマの休日」届 赤川次郎/りんごの聖戦 山田正紀/死都の怪人 辰野九紫/ヴィヴィアン・リー失踪事件 荻野アンナ/完全不在証明 木々高太郎/証言 松本清張/人面疽 谷崎潤一郎/解説 新保博久  新保博久編 GWと言ったら映画でしょと。思いがけず乱歩正史の代作の弁が読めたのが良かった。  

2020/05/08

ちゅう

銀幕とミステリーについて、そうそうたるメンバーの執筆による短編集。「悪魔の手毬唄」殺人事件/小林久三は、面白かったけれど、他は、話はそう面白くはなかった。でも、その時代の、雰囲気にはひたれます。 横溝正史が江戸川乱歩の代作をした理由は興味深かったです。

2020/01/11

engidaruma2006

映画の世界を題材にしたミステリ・アンソロジー。 幾つかは既読だったが、なかなか読めない作品もあって概ね満足。特に小林久三さんの『「悪魔の手毬歌」殺人事件』が読めて良かった。編者が新保博久さんだからこそのユニークな選集で、谷崎潤一郎と霞流一が並んでいるアンソロジーなんて初めて見た(^-^)。 巻頭に江戸川乱歩の代作を横溝正史がやった件が書かれていて、興味深かったが映画とは関係無いし、ミステリとは言い難い作品もあったのが、やや残念。

2019/12/04

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