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白昼鬼語 (探偵くらぶ)

白昼鬼語 (探偵くらぶ)

白昼鬼語 (探偵くらぶ)

作家
谷崎潤一郎
出版社
光文社
発売日
2021-06-16
ISBN
9784334779641
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白昼鬼語 (探偵くらぶ) / 感想・レビュー

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KAZOO

最近、日下三蔵さんが大正・昭和のミステリーなどを掘り起こして本を編纂してくれています。この本もその1冊で谷崎潤一郎のミステリーをまとめたものです。っ全集でいくつか既読のものもあるのですが、これだけまとめられると谷崎の魔術に惑わされたような感じでおなか一杯になります。私は「人面疽」「ハッサン・カンの妖術」「途上」が印象に残りました。

2021/08/15

えも

さすが谷崎。新しいもの好きだから、いち早くポーを読んで、変態だから、ポーの変態心理をしっかりと自家薬籠中のものにしている▼それにしても、いかにも乱歩や久作を読んでるような文体や描写、犯罪心理への傾倒などだが、実は逆で、谷崎の方が早く、乱歩らが影響を受けていたというのも凄み▼この本の表題も、普通ならメジャーな「秘密」にするところ、レベルは高いけどマイナーな「白昼鬼語」にするところ、編者もなかなかの変態だね♪

2021/10/02

Kotaro Nagai

谷崎のミステリータッチの作品を集めた短編集。明治44年~昭和2年の13編を収録。「人面疽」(大正7年)「途上」(大正9年)は既読。谷崎がこれほどミステリーに傾倒した作品を残していたとは驚きです。中編規模の「白昼鬼語」(大正7年)はポーの「黄金虫」の暗号をそのまま使った犯罪ミステリーで、犯罪に関わる女の微に入り細を穿つ濃厚な描写はまさに独壇場。「秘密」(明治44年)ではドイルの「4つの署名」の言及がある。明治44年(1911年)といえばドイルはホームズを執筆中で、この時期から谷崎の関心の高さが伺え興味深い。

2024/11/12

シノッピ

「私」がおもしろかった! 思わずえーっ!と声が出てしまった。 後でもう一回読み返しました。 白昼鬼語もいいし、柳湯の事件もいい! ヌラヌラ好きかぁ。そんな人もいるのかな? お風呂の中でヌラヌラの物体を足で探るとこ、描写が凄い! この人ほんとにそんな経験があるんじゃないの?と思いました。 ハッサンカンはよく分からなくて途中で諦めましたが、他はどれも良かった!

2023/01/28

Sally-m

谷崎潤一郎のミステリ小説集です。すでに他の本で読んだことのある作品もいくつかありました。表題の『白昼鬼語』が良かったです。

2021/08/21

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