駆ける百合 上絵師 律の似面絵帖 (光文社文庫)
駆ける百合 上絵師 律の似面絵帖 (光文社文庫) / 感想・レビュー
真理そら
律と涼太の甘~い新婚生活。新妻友達の中のお伶は今後も登場してほしいキャラ。表題作は東慶寺関連の作品も読んでいたので興味深かった…どんなに愛が強くても正攻法で行かないと相手に伝わらないよねと思わせられた。
2020/06/12
はにこ
新妻、お律のまぁウブなこと。涼太が世慣れていて良かったねぇ。そんなお律は主婦友とランチ会したり、お香の元を訪れてたり新妻ライフ満喫。佐和に奉公人のことや家のことを教わったり、でも自分の仕事もしてと新しい生活を始める。そんなところに持ち込まれた着物の依頼。その着物の持ち主を救う為に佐和、類、お律が立ち上がる。女達の結束が強まって、格好良かった。いつもは影の薄い清次郎が今回はちょっと活躍。良い味出していた。
2020/11/10
天の川
律と涼太の祝言明けから始まったこの巻。これまでの二人のじれったい恋模様はなくなってしまったけれど、新妻となった律が微笑ましい。そして、姑となった佐和と池見屋の類の厳しくも優しい『からかい』が何とも素敵。一本筋の通ったお二人に拍手喝采したくなる。タイトルの「駆ける百合」の意味がわかった時、百合の矜持にも心打たれた。
2020/11/13
のんちゃん
女上絵師であり、時に奉行所の依頼で、事件関係者の似面絵を描くことを業とするお律の物語、第6弾。今回お律は、長年の想い人で、葉茶屋青陽堂の跡取り息子涼太との祝言も済み、嫁という立場にもなった。今回は青陽堂の女将である涼太の母、佐和とお律の仕事をまわしてくれる池見屋の女将、類の活躍が快い。今作は短編4話とも男女の機微を扱った少し切ない物語となっているが、そこはこのシリーズ、最後はすっきりと穏やかな気持ちで終わる。次回はお律が母親になるのかな?と今から楽しみだ。
2020/07/05
kagetrasama-aoi(葵・橘)
「上絵師 律の似面絵帖」第六巻。さてとうとうですね。読んでいて心躍りました。お千恵さんと雪永さんについても、お千恵さんの心が癒えて雪永さんの気持ちが通じると良いなぁと願いながら読んでいます。表題の “駆ける百合” のエピソード、百合の花とお由里さん、白百合黒百合の根付け、白無垢を染め直しての律の百合の上絵、東慶寺も絡んで凄く読み応えありました。幼馴染と想いを通じて祝言まで至ることの稀さを染々感じました。
2023/04/14
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