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目利きのヒミツ (知恵の森文庫 c あ 6-2)

目利きのヒミツ (知恵の森文庫 c あ 6-2)

目利きのヒミツ (知恵の森文庫 c あ 6-2)

作家
赤瀬川原平
出版社
光文社
発売日
2002-09-01
ISBN
9784334781866
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目利きのヒミツ (知恵の森文庫 c あ 6-2) / 感想・レビュー

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はまだ

私は無職で、彼女がいて、グリーンスタジアムにイチローを見に行こうとしてチケットを2枚手に入れ、雨が降って、試合が中止になった。イチローの日本最後の年だ。この作者は、イチローを「野菜的なニュアンスで、肉の記録を超えていく」、現代美術を「代替がきくというところでデザインに接近している」、オウム事件について「パンツの履き方もわからないやつに、パンツの種類を説明していくような無力感」「肉体が頭によって幽閉されている」など。あの時の彼女が今の妻だ。ええウソです。4

2017/09/30

エリナ松岡

たまたま1つ前に読んだ、山口周さんの本と同様にオウム真理教の事件の話が出てきて、語り口は全然違うけど、実質的に同じような見立てでした。あまり詳しく知らないので、その辺は世間で共通の認識なのかもしれませんが。また、当時のイチローの振り子打法についての見解は、なるほど、その通りだと思います。予備知識を敢えて持たずに、見たまんま感じたまんまで理解してしまうスタンスなのは、やはり才能があるからなのでしょう。

2021/05/05

ホークス

赤瀬川原平さんが亡くなり、とても寂しい。この人の本からは、「自由でいいよ」「気楽でいいよ」と言う声が聞こえてきた。鋭い洞察が、脱力する様な表現で、飄々と書かれているのもカッコ良かった。又、芸術と言うものを、誰にでも手の届く存在にしてくれた人だと思う。この本でも面白い表現が幾つも有った。例えば「人間というのは頭と体の連立政権」「その互いを内包する感覚が、人間の豊かさのモトなんだろう」(あとがき)などは、正に赤瀬川節ではなかろうか。

2014/11/19

tama

図書館本 文庫書架で偶然 なんか頭の土地話題が記憶にあるが以降は初見だった(ような)。「人間の大人は理不尽だと思った土地の値段制度を容認し」やっぱり口惜しいなあ。地主がそこで汗流して作物作ってるならまだしも。現代芸術作品は、そのデータ、いわれ、値段など頭の領分で見られており、感覚では見られてない。作者の名前は大きなデータだねえ。「自分が」素敵と思ったらそれでよい、とは行かなくなってる。金銭欲か(と)社会的名誉欲(知ってる・持ってる)がまず来る。千円札記憶模写は造幣局断裁係の方がずば抜けて正確だった!

2021/04/24

ophiuchi

現代美術に感じていた「もやもや感」がかなりすっきりした。1990年代に書かれたエッセイだが、そんなに前のものを読んだ気がしない。対談相手の白洲正子がフツウに「トマソン」と口にしている(なるほどそうなのか)。

2012/11/15

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