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友を偲ぶ (知恵の森文庫)

友を偲ぶ (知恵の森文庫)

友を偲ぶ (知恵の森文庫)

作家
遠藤周作
出版社
光文社
発売日
2004-12-08
ISBN
9784334783280
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友を偲ぶ (知恵の森文庫) / 感想・レビュー

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団塊シニア

今東光氏の川端康成氏への追悼文「川端の自殺に理由はない、彼の心以外には誰ひとりわからない」という言葉は50年にわたる交友関係ならではの死者への心をこめた批評だと感じた。

2015/11/20

Ryuko

遠藤周作が選んだ追悼文たち。ずいぶん前に読んだのだが、折に触れ、繰り返し読んでいる。久しぶりに全文再読。追悼文なのにこういっては不謹慎だろうか。読むとすがすがしい気分になれる。多分、遠藤周作が言っているように、「血の通っている追悼文」だからなのだろう。追悼文を書いている方の悲しみも伝わってくるが、それと同時に故人の生前の生の姿が生き生きと感じられる。井上ひさしから美空ひばりへ、中村真一郎から芥川比呂志へが特に好き。追悼文を書いている側も、鬼籍に入っている方々が多い。つい先日も阿川弘之が、、、

2015/08/13

もりくに

遠藤周作が選んだ、主に文人に対する追悼文や弔辞。やはり文人が書いているので、どれも味わい深い。故人の姿がはっきりと立ち上がり、故人と追悼する人の深い友人関係が、印象深く書かれている。ところで今東光に対する近日出海と石原裕次郎に対する慎太郎の文の味わいの違いは、文人と政治屋の違いなのだろうか。私の知らない関係も、例えば、川上宗薫に対する色川武大、また、植草甚一に対する丸谷才一。、

2016/02/10

がぁ

そうそうたる人々が、そうそうたる人物への愛惜の念、追悼、弔辞を書くのだから、それはものすごいことだ。自分は石原慎太郎のことは大嫌いなのだが、弟裕次郎への言葉には打たれた。どの文章をとっても遠藤周作が選んだ理由がわかる。昔の文人たちは文章に品がある。もっとこの時代の作家たちの本を読まなければならない。

2015/12/17

fubuki

文豪が書く文章は、難解なところもあって、友を悼んでいる心境より読解する方に心を砕いてしまった。それでも、安吾に対する檀一雄の、まさしく愛惜の情を読んで、さっそく「堕落論」を読み返す決意。追悼文集から繋がってゆく文学の輪、という感じだった。

2012/05/05

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