古美術読本(一) 陶磁 (知恵の森文庫)
古美術読本(一) 陶磁 (知恵の森文庫) / 感想・レビュー
bittersweet symphony
1987年に淡交社から出たシリーズ(全六巻)の文庫化の第一巻。陶磁をテーマとしたエッセイのアンソロジー。自分の個人的な特性もあるのでしょうが、陶芸史研究家 小山富士夫を筆頭とした学術畑の人の文章が、記述が具体的で一番なじむ感じ、ついで陶芸家の文章、作家・小説家の類の人のそれは抽象度が高く馴染みませんでした(ただ一般に受け入れられている陶芸論はこのタイプが多い気はします、この本の中で言うと柳宗悦曰く朝鮮のやきものは無作為の無作為が素晴らしい、日本のはそれらしくても無作為の作為になっていると言うような論)。
2007/11/08
しまゆう
人は一生のうちに焼き物に寝食忘れてのめりこむ時期がある、という文が味わい深い。 NHKで備前焼の特集をやっていたので興味を惹かれななめ読み。備前焼は焼き物の中で最後にのめりこむものらしいが、その野武士のような無骨さにある緋襷の情熱を一目したらば、順番なんて関係ないなと。お勉強お勉強。
2016/01/07
感想・レビューをもっと見る