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千年紀のベスト100作品を選ぶ (知恵の森文庫)

千年紀のベスト100作品を選ぶ (知恵の森文庫)

千年紀のベスト100作品を選ぶ (知恵の森文庫)

作家
丸谷才一
三浦雅士
鹿島茂
出版社
光文社
発売日
2007-10-11
ISBN
9784334784904
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千年紀のベスト100作品を選ぶ (知恵の森文庫) / 感想・レビュー

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KAZOO

ベスト100作品を、手練れの読書家3人、丸谷才一、三浦雅士、鹿島茂が2000年までの1000年に内外の書かれたものから選び出しているものです。選ぶ過程の鼎談が結構楽しくそれぞれの考え方が楽しめます。ガーディアンが選ぶ1000の小説の前にこれでまずチェックしていくこともありそうです。第1位が源氏物語というのはかなり丸谷さんの思い入れでしょうね。

2016/01/01

みつ

読書メーター登録が千冊に達した記念に「千」絡みのこの本を再読。「千年紀のベスト100作品」は、選者(丸谷才一、三浦雅士、鹿島茂)が持ち寄った200程の候補から自ら採点し点数の高い順に選ぶというもので、一般のアンケート形式とは異なり、3人の考えが前面に出る。自分なりに数えてみると文字で記されたものは57作で、残りは絵画・彫刻が14、バレエ含む音楽が15、映画が9、建築5と範囲は広い。一番興味深いのは、「異論あり」の箇所。2人の寄稿しかないが、各作品の解説者が持っているはずの異論も読んでみたい気がする。➡️

2024/08/08

もりくに

世紀が変わる頃に流行った「ミレニアム」という言葉。この本は、過ぎ去る1000年から、100選ぼうという、大胆で無謀な試みの記録。選者が、手練れの丸谷才一さん、鹿島茂さん、三浦雅士さん。文学、美術、音楽そして舞踊から。候補を絞り込む三人の鼎談が、駆け引きもあり(?)おもしろい。鹿島さんも、三浦さんも、大御所丸谷さんに、少しも遠慮ない。丸谷さんも、若手(?)二人とワイワイ楽しそうだ。そうやって選ばれた作品の評は、評者が多く、玉石混交となった。ちなみに第1位は、「源氏物語」。評者は、勿論、丸谷さん。

2017/10/13

春ドーナツ

**三浦「もちろん、その視点から見ればニジンスキー。だけどベジャールの『春の祭典』はなかったし、そのあとの展開もなかった。もしもニジンスキーの名前を入れないんだったら、むしろ『牧神の午後』ですね」鹿島「なるほど」**(45頁)茂さんの簡潔な承認を目の当たりにした途端「うわあ」と思った。寝床でゴロゴロ転がりながら紐解いていて、この瞬間身体が直角(∟)に跳ね上がったのだ。あわてて鞄から手帳を取り出してメモする。「企画の勝利」と独り言ちながら読み始めた夕方、雨。空想の斜め上を行く鼎談(展開)に私は凄く反射する。

2019/06/02

Kouro-hou

1001~2000年の文学や絵画、映画、建築まで含む芸術作品からベスト100を三人で選ぼうと言う壮大且つ無謀企画。ちなみに前半は候補の絞込み対談とベスト100の感想対談。絞込み対談では、自分の好きな作品を候補に入れるために、他の選者の好きそうな餌を撒いて食いついた隙に手札をねじ込むというバトルロワイヤルが展開、感想戦含めてこっちがこの企画の本体とも言える。それに比べると各2頁づつの有名解説者によるベスト100作品解説はわりと出涸らし。ブックガイドというよりは、既読作品の新たな視点に気づく事が多かったです。

2014/11/26

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