乳房とサルトル 関係者以外立ち読み禁止 (知恵の森文庫 t か 1-1)
乳房とサルトル 関係者以外立ち読み禁止 (知恵の森文庫 t か 1-1) / 感想・レビュー
ちいらば
問いを立てて、その答えを見つけるべく書物にあたる。その思考の流れを読んでいると驚いたり、感心したり。素朴な疑問を解決するために図書館で調べ物をしているときの楽しさにも似た気持ちが湧いた。
2016/04/20
viola
鹿島茂!×サルトル!ってことで手に取りました。「乳房を」ってところが意味わかんないけれど。ひたすらサルトルではないような気はしましたが、やはり、サルトルは1話だけ。あとは様々なテーマ(というか、鹿島氏が興味を持ったもの)についてのエッセイとなっています。とにかくバラバラなのに、8割以上のエッセイに興味が持てるというのが著者の腕なんでしょう。具体的に何の本を読んで知ったのか、を書いてくれているところがいつもながら嬉しい。但し、南氏による解説はちょっと、あまりにも・・・・。「、」の打つ場所おかしいしなぁ。
2012/01/18
小鈴
エッセイ集だが、どれも興味深い。「フランス人はなぜキスが好きか」という下ネタから、サルトルとオタクの関連性について触れた「マロニエの木の根っこの会」や「ラーメンマンとサラリーマン」は特にオススメ。
2010/02/06
nnnともろー
鹿島さんらしい、読んで楽しい真面目な雑学本。
2019/08/02
oDaDa
特に「豚はなぜ軽蔑されるのか」、「植民地主義とマラリア」が面白かった。これこそ歴史の逆説。「ユダヤ人=豚」とキリスト教が率先し構図化した説、さらに「豚食い」のキリスト教徒をイスラーム教徒が「キリスト教徒=豚」としたと。罪のない豚の魂とはこれ如何に。「旧植民地時代の日本に対する台湾の人たちの評価が高い原因の一つが、この後藤新平によるマラリア退治なのである。」
2022/02/11
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