死の向こうへ (知恵の森文庫 a よ 2-6)
死の向こうへ (知恵の森文庫 a よ 2-6) / 感想・レビュー
こばまり
語られる死生観がそのまま横尾ワールドの作品解説と読み取れ、とても興味深かった。自分は死後にどんな絵を描くのだろうとは胸踊る一言。三島由紀夫や柴田錬三郎、谷内六郎等著名人との死の直前の交遊録には鬼気迫るものを感じた。紹介されていた石原裕次郎が中原中也を唄う「骨」を早速試聴。素敵なシャンソンでした。
2015/12/27
ひろみ
本物はこうでなくちゃ。横尾さんが死後に描くであろう絵をどうにかして見る術はないものか。って死は突然で不条理なもの。横尾さんの方が長生きするかもしれないのか。家族や大切な人に会えるなら死も孤独じゃないんだなと思えるけれど、それといつか来る両親の死が文字通り死ぬほど恐ろしいのとは別。恐ろし過ぎて親より先に死にたいぐらい。だけど徳が足りなくて結局死後会えなかったら嫌だから、精一杯生きます。私も亡くなった祖母や祖父の夢を見るとき、今の新しい家じゃなくて前の古い家なんだよなぁ。
2015/10/26
Momoko Kawano
横尾忠則さんの死生観と創作について。幽体離脱やらUFOやら、横尾さんの霊的なネタは尽きませんが、創作や芸術との関係を丁寧で優しい言葉で描かれているので(書くというより描くという印象)、横尾ファンがアートを深めるのにいい一冊かな。横尾さんのことを知らないと、「うおーなんじゃこりゃー」となるかもしれない。また、死への強い憧れについては、“現実の死への憧れ”ではなく“創作のうえでの死への憧れ”と仰っていて、ああ、冷静だしまともな人だな、と思った。むしろ途中でてくる丹波哲郎さんの霊界通信の方がよっぽどゾクゾクする
2016/12/03
ダナヲ
偉大で貴い。向こう側にいらっしゃるなあ。
2015/10/24
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